中山大仏、市川市文化財に 「江戸近郊で最大」など評価

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市川市有形文化財に指定される「中山大仏」(市教委提供)

 市川市教育委員会は12日、中山法華経寺にある「釈迦(しゃか)如来坐像(中山大仏)」を13日付で市有形文化財に指定すると発表した。

 中山大仏は青銅製で、像と蓮台を合わせた総高が約4.5メートル。江戸時代の享保4(1719)年に、太田駿河守藤原正義によって造られた。近年、腐食などが進んでいたことから修復が施され、昨年12月に完成を祝う落慶大法要が行われていた。

 市文化財保護審議会が文化財候補として調査した結果、(1)製作年代と製作者が明確で、江戸大仏の条件を備えている(2)江戸近郊の現存する大仏のうちで最大(3)江戸の鋳物師として重要な藤原正義の鋳造技術が初めて解明された(4)大仏に刻まれた銘文が当時の信仰や宗教活動を知る貴重な資料となる-といった点が明らかになった。

 こうした調査結果を踏まえ、市教委が文化財指定を決定した。中山大仏の指定で、市有形文化財の総数は23件となる。

◆「待ち望んでいた」

 文化財指定を受け、中山法華経寺の執事・田中見定さんは「中山大仏は江戸時代に皆さんの幸せを願って建てられた。建立から300年の歴史の中で文化財指定は待ち望んでいたこと」と喜びを語った。

 その上で「これから東京オリンピックもあるので、鎌倉の大仏のように、外国の方も含め大勢の人にお参りいただきたい。指定が街の活性化にもつながれば」と期待した。

 お寺と共に地域活性化に取り組む中山まちづくり協議会の松丸容理子副会長は「われわれ中山地区の住民もずっと願っていたことなので本当にうれしい。商店街も中山の良さを改めて伝えていきたい」と話した。