被災した熊本市の歴史的建造物6件 復旧方針の検討完了

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 熊本地震で被災した熊本市の歴史的建造物の復旧工事について検討してきた専門家委員会は11日、市役所で開いた会合で市が示した2件の方針を了承した。2017年11月から続けてきた6件の検討が全て終わった。

 同日了承した2件のうち、西区島崎の三賢堂にある政治家安達謙蔵の旧居「原泉荘[げんせんそう]」と書斎「備於斎[びおうさい]」は1階の床下に鉄の鋼材を入れて25センチほど持ち上げ、コンクリートの基礎や木製の土台などを修復する。

 建物が傾いた西区小島の「明治天皇小島行在所[あんざいしょ]」は柱を起こして土壁を修復。ダンパーを設置するなどして耐震補強する。

 被災した6件の復旧工事は今年1月、中央区黒髪の「リデル、ライト両女史記念館」を皮切りにスタート。6月以降、残る5件の工事も始まり、21年夏までに全て終了する見通し。(山口尚久)

(2019年3月13日付 熊本日日新聞朝刊掲載)