熊本市南区30ヘクタールで液状化防止 地下水位下げ、自治会と協議へ

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液状化被害の再発防止へ向け、熊本市が実施する地下水位低下工法の工事対象区域となった住宅街=同市南区

 熊本市は12日、熊本地震で液状化被害があった南区近見地区約30ヘクタールの区域で、地下水位を下げる工法で再発防止工事を進める方針を明らかにした。同日、市役所駐輪場別館であった技術検討委員会で対象区域を示し、了承された。

 南区近見1丁目と同区日吉2丁目などの区域で、先行して工事準備を進める日吉校区の第4町内と第3町内の2工区も含まれる。市は住民の同意を得るため近く、区域内の5自治会と協議に入る。

 近見地区では約40ヘクタールで液状化被害が発生。市は地中を鋼矢板で囲み、ポンプで地下水をくみ取って地下水位を下げる工法の採用を決めた。ただ、(1)地下水位を下げると5センチ以上の地盤沈下が発生する(2)十分な効果が見込めない(3)国道や河川などに影響を及ぼす、などの可能性がある場所は対象から除いた。対象外の区域は、別の工法による対策を検討する。

 委員からは「工事の対象区域はかなり広範囲。地下水位を下げることで周囲に影響が出ないよう対策してほしい」などの意見が出た。(久保田尚之)