【MLB】大谷らの微増契約で注目 今季は約7620万円、ヤ軍ジャッジの年俸どうなる?

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ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

ベッツは年俸調停権の取得を、ゴールドシュミットは長期契約延長を選択

 昨季サイ・ヤング賞のブレイク・スネルが57万3700ドル(約6388万円)、新人王の大谷翔平が65万ドル(約7238万円)でそれぞれ契約を更新した。昨季のサイ・ヤング賞投手と、新人王の二刀流右腕が、ルール通りとはいえ微増にとどまったことで米国内でも議論が飛び交っている。

 その中で米紙「USAトゥデイ」は「MLBの年俸制度の崩壊、そしてアーロン・ジャッジの現在の価値とは」というタイトルで特集を掲載。ヤンキースの新しいスターであるアーロン・ジャッジの今後の契約に着目している。

 現在のMLBの制度ではサービスタイム(メジャーでのプレー日数)3年を経過すると年俸調停権を取得できる。さらに3年間の年俸調停資格を経て、サービスタイム6年を経過するとFAとなる。すなわちサービスタイム3年以内の選手は年俸調停権を持たないため、活躍に関わらず球団が年俸を決めることができる。

 記事内では、実質メジャー3年目のジャッジの今季の年俸が68万4300ドル(約7620万円)であると紹介。ただ、年俸調停権を持たないのは今季まで。メジャー屈指の強打者となったジャッジの年俸調停権取得のタイミングで、ヤンキースは年俸調停資格を持つ3年間と、その後に来るFA期間を含む契約延長を実現し、FAのタイミングを遅らせることを望んでいるという。

 記事では「年俸調停を通じて自身の可能性に毎年賭けてみるのか。それとも安全な道を選んで、潜在的に得られる大金を犠牲にする可能性もある長期契約を結ぶのか。それを判断するのはジャッジ次第である」とし、数人の具体例を挙げている。

 レッドソックスのムーキー・ベッツは球団と契約延長をせずに年俸調停権を取得。今季は有資格2年目としては最高となる2000万ドル(約22億2700万円)で契約更新した。反対に、ポール・ゴールドシュミットは昨季まで所属していたダイヤモンドバックスと年俸調停権取得前のサービスタイム2年目終了時点で長期契約を結んだ。

 記事では、もしジャッジが長期契約を結ぶことになる場合、エンゼルスのマイク・トラウトの例に倣うことを望むだろうと指摘。トラウトはサービスタイム2年7カ月の時点となる2014年3月末に、エンゼルスと年俸調停資格の3年及びFA期間の3年にまで及ぶ契約を結んだ。

6年契約を結んだ選手は…「ジャッジのような選手は、年俸調停に進んでいくべき」

 また、カージナルスのポール・デヨングのように安全な道を選ぶ選手がいることも紹介している。デヨングは新人の2017年に108試合、25本塁打の活躍を見せ、2018年3月に6年2600万ドル(約28億9500万円)の長期契約を結んだ。「あのような経済的な保証を得られたことは、僕にとっては重要なことだったよ。より安心感が生まれるからね。そういった安心感があれば、自分への負担も少ない状況でプレーしやすくなるからね」とデヨングは語る。

 その一方で「けど、ジャッジのような選手は、年俸調停に進んでいくべきだよ。もし彼が数年間待たずに今すぐ長期契約を結んだ場合、彼は自身が得るに値する金額を掴むことはできないかもしれないからね。彼の市場価値からすると、今すぐ年間2000万ドル以上は稼げているはずだよ」とも話しており、全ての選手が同じ道を選ぶべきではないという。

 記事では、ジャッジが仮に年俸調停権を取得した場合、カブスのクリス・ブライアントの1085万ドル(約12億814万円)という年俸調停有資格者1年目の記録を破る可能性もあるとし、さらに、ベッツが持つ年俸調停有資格者2年目の記録である2000万ドル(約22億2700万円)を上回る可能性もあるとしている。

「僕にはやらなきゃいけないことがある。それはプレーに集中するということ。他のことをあれこれ考えるためにお金を貰っているわけではないからね。そういうことを処理するために代理人という存在があるのだから。どうなるかしばらく様子をみていこう。次の数年で、何が起きるかわからないわけだから」と語っているジャッジ。そう遠くない将来、ジャッジはどれだけの大型契約を結ぶことになるだろうか。(Full-Count編集部)