12日にチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグでアトレティコ・マドリードと対戦したユヴェントスは、FWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックで3-0の勝利を収めた。1stレグを0-2で落としていたため勝ち上がりには3得点が必要だったのだが、それをロナウド1人で奪ってしまうのだから恐ろしい。
また注目すべきは得点の内容だろう。3点目はPKによるものだったが、1点目と2点目は堅守のアトレティコ相手にヘディングで突き刺したものだ。この試合でもユヴェントスはサイドから積極的にクロスボールを蹴っていたが、そこに飛び込んでくるロナウドはアトレティコでも対処できなかった。
このヘディング弾2発に脱帽しているのがゲイリー・リネカー氏だ。名古屋グランパスでもプレイした経験を持つイングランドのレジェンドは、自身のtwitterで「私がこれまで見てきた中でクリスティアーノは最高のヘッダーだと思う」とコメントしており、その強さと高さに驚いている。
英『GIVE ME SPORTS』も、ロナウドより空中戦で強いストライカーを見つけるのは難しいと伝えており、史上最高のエアバトラーと言っても大袈裟ではないのだろう。
若かりし頃のロナウドはフェイントを多用した派手なドリブルを好む青年で、今より線も細かった。しかし年齢を重ねるにつれてフィジカルモンスターへと変貌し、今ではサッカー史に残るヘディング使いと言われるまでになった。この進化こそロナウドが世界トップレベルに君臨している理由なのだろう。