【MLB】目を疑うような変化…昨季14勝右腕の「ビューティフル・スライダー」が凄い

パイレーツのジェイムソン・タイヨン【写真:Getty Images】

ベース直前まで完全にストライクゾーンから外れているが…「本当にえげつない」

 メジャーリーグの開幕まで約2週間となり、各球団のオープン戦も熱を帯びてきた。12日(日本時間13日)に行われたツインズとパイレーツの一戦で、シーズンさながらのセンセーショナルな1球が投じられ全米に衝撃が走った。MLB公式ツイッターも動画を紹介している。

 この1球を投じたのはパイレーツのエース格、ジェイムソン・タイヨンだ。今季27歳、4シーズン目を迎える若手右腕は、昨季初めてシーズンを通してローテーションを守り、チームトップタイの14勝をマーク。防御率はナ・リーグ9位の3.20を記録し、飛躍を遂げた。

 この日はスプリングトレーニング初登板となったタイヨン。結果は4回3失点といいものではなかったが、ショッキングな1球を投じるなど、随所に実力の高さを見せつけた。

 初回に2点を失ったタイヨンは2回、先頭のルーカス・デューダ内野手を三振に打ち取った。そして、続くマイケル・リード外野手の打席で、キレ味抜群のスライダーを披露。インコースに投じられたこのボールは、最初はストライクゾーンからちょうどボール1つ分くらい外れているように見えたが、ベース手前で急激な変化を見せ、ゾーンに食い込んでいった。物理の法則を無視するかのようなボールに打者は反応できず、あえなく見逃し三振となった。

 MLB公式ツイッターは興奮を表現するため「ボールに見えるよ、ストライクになるまではね」というメッセージを付けた。ファンもあまりにも急激な変化を見せたこのボールに仰天している。

「ワオ、ビューティフル・スライダー!」
「えげつない」
「球界最高の球」
「将来のサイヤング賞」
「この後半の変化」
「ナイス!」
「良い球だ」
「これが私のエース」
「本当にえげつない」

 昨季のブレークにより、研究される勝負の1年になるだろうタイヨンの2019年。このえげつないスライダーを武器に、今季も快投を続けられるか、注目したい。(Full-Count編集部)

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