自動運転技術開発のZMP(東京都文京区)は13日、藤沢市の慶応大学湘南藤沢キャンパスで、自動走行ロボットを使った荷物配送の実証実験を報道関係者に公開した。ローソン(同品川区)や同大と協力した取り組みで、無人配送の実用化に向けて改良を進める。
実証実験では、ユーザーが専用のアプリを使って商品を注文。店員がロボットのロッカー部分に商品を積み込むと、自動走行ロボは注文者が指定した場所に配送する。受け取る際は、注文時に発行されるQRコードをロボットのカメラにかざすとロッカーが解錠され、ロッカーの扉を閉めると決済が行われる仕組みだ。
この日行われた公開実験では、キャンパス内を約400メートル走行。歩行者が進路をふさぐとセンサーやカメラで感知して停止し、曲がり角もスムーズに通り抜けた。
ZMPの谷口恒社長は「2020年のサービス実用化を目指したい」とした。