眞子さまご来伯の感動再び!=110周年写真集ついに完成=厳選200枚、未公開写真も

写真集の装丁

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マリリアご訪問の様子
県連日本祭りの一場面
トメアスーで興味深そうに森林農法の説明をきかれる眞子さま
マリリアで植樹をされる場面

 眞子さまご来伯の感動が蘇える――好評販売中の『日本文化』シリーズの第9巻は特別号「ブラジル日本移民110周年記念 眞子さまご来伯記念写真集」だ。ニッケイ新聞とサンパウロ青年図書館の刊行、宮坂国人財団、ブラジル日本移民110周年実行委員会が協賛した。本紙編集部が総力を挙げて取材・撮影した写真約200枚を中心に、記事などを収めた。日本移民110周年を記念する珠玉の一冊だ。

 

 眞子さまの笑顔、真剣な表情、くだけた様子、腰を落として高齢者と握手する姿、手を伸ばして握手をするひたむきな姿勢が、どのページからもあふれている。本紙記者らが撮影した3千枚以上の写真から200枚を厳選した。未公開の写真も多数含まれている。

 総移動距離約1万キロ、5州14市を訪問された眞子さま。昨年7月18~28日までの10日間、眞子さまは各地で熱烈な歓迎を受けて式典が挙行された。その現地日系社会の奮闘ぶりに重点を置いた。あの日の感動を追体験しながら、読み進められそうだ。

 平野植民地、プロミッソン上塚植民地が皇族初の歴史的ご訪問だったことを踏まえ、移民史上の偉大なリーダーの平野運平、移民の父・上塚周平の人物伝も書き加え、移民史への理解が深まるようになっている。

 第1章では、ご帰国後に宮内庁を通じて公表された「ブラジルご訪問を終えられてのご印象」を全文掲載し、ご訪問の全体像を紹介した。

 第2章では、各地でのご様子を伝えている。平野植民地でマラリア犠牲者に深々と祈りを捧げられたお姿を拝し、泣き崩れた老婦人を眞子さまが優しく抱擁された感動の場面。ヘリコプターで到着される眞子さまをトメアスー移住地の子供らが地面にハート型の絵文字を作った歓迎の場面、式典最後には眞子さまの頬に涙が伝っていたとの場面の紹介も。

 コロニア伝統芸能の精華を披露した県連日本祭りでの豪華芸能ショーの圧巻な姿も迫力の写真で紹介しているが、眞子さまと日系社会との交流の場面が最大の見所だ。

 第3章では眞子さまの人物像に迫るほか、在外同胞社会に心を寄せ続けてこられた皇室とは、日本人にとってどのようなご存在なのか。皇祖皇宗より国民の安寧を祈り続けてこられた「天皇論」を紹介した。

 5月1日に新天皇が即位し、新たな御世が始まりを迎える。そのなかで日本国、国民統合の象徴たる天皇について理解を深めるきっかけにも繋がりそうな一冊だ。

 264ページ全てカラー。日ポ両語。販売価格60レアル。本紙編集部、太陽堂(11・3208・6588)、竹内書店(11・3104・3399)、高野書店(11・3209・3313)から購入できる。

 

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