衝撃カーブで3者連続見逃し三振…MLB公式の動画にファン「球界最高のハーパー」

ツインズ傘下に所属するライン・ハーパー【写真:AP】

初のメジャー昇格を目指すライン・ハーパーが圧巻投球

 球界最高のボールは何か……。尽きることのない議題の1つだ。古くはマダックスのチェンジアップ、ウェイクフィールドのナックル、リベラのカットボール、最近ではチャップマンのフォーシーム、カーショーのカーブ、シャーザーのスライダーなどが議論の対象になってきた。そして、その候補の1つがまた新たに生まれそうだ。MLB公式サイトが動画を公開し、話題となっている。

 ピックアップしたのは、12日(日本時間13日)のオープン戦・パイレーツ戦でライン・ハーパー(ツインズ)が投じたボール。衝撃的な軌道に米国のファンが唸った。

 ハーパーは今年30歳を迎えるベテランながらも未だメジャーデビューを果たしていない苦労人。今季のスプリングトレーニングも招待選手としてプレーしており、悲願のメジャー昇格に向けアピールを続けていた。

 この日の試合では、同点の6回から登板。先頭打者に迎えたのはインディアンズから移籍したばかりのロニー・チゼンホール外野手だ。強打で知られる同選手を、まずは自慢のカーブで見逃し三振に。続くエリック・ゴンザレス内野手はインコースいっぱいのカーブで腰を引かせ見逃し三振に切った。そして最後のエリック・ウェイス内野手は外角ぎりぎりのボールで3者連続となる見逃し三振に“調理”。球種はもちろんカーブだ。

 この日の活躍を含めオープン戦の成績を6試合で9つの奪三振、防御率は驚異の0.00とした右腕。高校時代から将来を渇望され、先日フィリーズと大型契約を結んだブライス・ハーパー外野手とは対照的な人生を送ってきた“もうひとりの”ハーパーだが、コメントには「球界最高のハーパー」との声も上がっていた。

「素晴らしい!」
「えげつない」
「すごい!」
「球界最高のハーパー」
「なんてこった、見るのがやめられない」
「もし球種を告げられても、打てないだろう」
「すごい才能」
「カーブボールがえげつない」
「彼の名前はライン・ハーパー。初めて聞いたよ」
「このカーブボールは非現実的だ」

 悲願のメジャー昇格に向けアピールを続けているハーパー。球界最高のボール議論に“ライン・ハーパーのカーブ”という声が上がる日も、そう遠くないかもしれない。(Full-Count編集部)

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