長崎市の新市庁舎の建設費可決 長崎市議会総務委

 定例長崎市議会は13日、総務と環境経済の2常任委員会を続行。総務委では、新市庁舎の建設事業費約24億5400万円を含む2019年度一般会計当初予算案を賛成多数で原案通り可決した。長崎市は4月以降、新市庁舎の建設工事に着工。2022年度の完成を目指す。

 採決の討論では、新市庁舎建設などを巡り「市長選が控えているため反対」との意見も出た。長崎市によると、新市庁舎の総事業費の一部が昨年2月の定例会で可決されているため、今後も事業を計画的に推進する方針。関連事業費は毎年度の当初予算に計上するという。

 長崎市は実施設計の途中経過を報告。それによると、19階建ての高層部は柱と梁(はり)で細かく区切り、建物の圧迫感を軽減する。免震効果を高める木質耐震パネルを用い、柔らかい雰囲気も演出。屋上には展示ホールと屋上広場を設け、夜景を楽しめる新たなスポットとして整備する。

 低層部は、グレーと白を組み合わせた配色で町家の家並みを意識。玄関やエントランスホール、レストランなどはガラス張りにする。庁舎周辺の歩道は長崎の石畳をイメージできるように石材を混合して舗装する予定。

南側(中央橋側)から見た新市庁舎のイメージ(長崎市提供)

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