ロシアW杯最優秀GKが屈辱の”42失点” 「ティボが批判のターゲットに」

FKに反応できなかったクルトワ photo/Getty Images

リーグ戦では首位バルセロナに差をつけられ、スペイン国王杯とチャンピオンズリーグではすでに敗退してしまったレアル・マドリード。まさに悪夢と言えるシーズンだが、開幕当初から批判を浴びているのがGKティボ・クルトワだ。

クルトワはロシアワールドカップで最優秀GKに選ばれ、レアルはケイロル・ナバスがいるにも関わらずクルトワ獲りに動いた。しかし、今季のレアルはリーグ戦でセビージャに0-3、バルセロナに1-5、チャンピオンズリーグではアヤックスに1-4で敗れるなど、大差をつけられることも珍しくない。GK1人の責任ではないのだが、失点が続くとGKはどうしても批判の対象となりやすい。クルトワもサポーターから批判のターゲットとなっているのだ。

英『Daily Mail』によると、クルトワの父ティエリ・クルトワ氏も自身の息子がターゲットになっていることを嘆いており、レアルでの1年目は苦いものとなっている。

「全員がティボをターゲットにしているように感じるよ。スペインのメディアも、ベルギーもだ。父として無視することはできないね。GKはいつだって最初のターゲットにされるし、それも仕事のうちだ。適切か間違っているのか、私がジャッジするんだ。アヤックス戦後、息子はターゲットになった。4点目の場面で上手くプレイできただろうからね」

アヤックス戦の4点目とはラセ・シェーネが蹴った直接フリーキックだ。シェーネの蹴ったボールは見事な軌道を描いてファーサイドのネットに突き刺さったが、これにクルトワは反応できなかった。マルコ・アセンシオが1点を奪って息を吹き返そうかとの矢先の失点だったこともあり、これにはサポーターもガックリときたはずだ。

クルトワはレアル加入後32試合で42の失点を喫している。これはあまり良い成績とは言えず、まだサポーターのハートを掴むことはできていない。シーズン途中にはナバスを先発させるべきとの意見も出ていたが、クルトワはここからサポーターを納得させられるだろうか。

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