玉野でスイートピー出荷本格化 鉾立地区、門出祝う甘い香り

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 卒業シーズンを迎え、岡山県内有数のスイートピーの産地・玉野市鉾立地区で、出荷作業が本格化している。各農家のビニールハウスでは、ピンクや白などのかわいらしい花が、甘い香りを漂わせている。

 スイートピーの花言葉は「門出」「思い出」。毎年、卒業式のころに最も需要が高まる。同市の萩野耕自さん(42)のハウスでは、約7アールで淡いピンクの「ファーストレディー」や濃いピンクの「スーパーローズ」、紫の「ラベンダー」といった5種類を栽培。開花状態を確認しながら1本ずつ丁寧に摘み取り、50本ごとに束ねて箱詰めする。

 萩野さんは「今季は秋の日照不足や暖冬の影響があり、育てるのに苦労した。これからの天候次第だが例年の9割くらいの収量になりそう」と話した。

 JA岡山によると鉾立地区は県内で倉敷市船穂地区に次ぐ産地。現在は8戸の農家が約51アールで30種類以上を育てている。霧が少なく日照に恵まれ、温暖な気候が栽培に向いていることから、1990年に7戸の農家が取り組み始めた。船穂地区より生産量は少ないが、品質への評価では負けていないという。

 作業は4月上旬まで続き、大阪方面へ約100万本の出荷を目指している。

卒業シーズンを迎え出荷が本格化した鉾立地区のスイートピー