「おぼろ」・「風神雷神図屏風」陶板により再現|「日本博」旗揚げ式開催の国立劇場で展示中

3月14日
大塚オーミ陶業株式会社

「おぼろ」・「風神雷神図屏風」陶板により再現
「日本博」旗揚げ式開催の国立劇場で展示中

大塚オーミ陶業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:大杉栄嗣、以下「大塚オーミ陶業」)は、3月3日より「日本博」旗揚げ式の会場となった国立劇場に加山又造作「おぼろ」と俵屋宗達作 国宝「風神雷神図屏風」の陶板による高精細レプリカを展示しています。
「日本博」は、来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に、総合テーマ「日本人と自然」の下、縄文から現代まで続く“日本の美”を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭などを、2020年を中心にその前後の期間も含め幅広く全国展開するものです。(参考:https://www.ntj.jac.go.jp/nihonhaku

当社が今回展示した陶板画は、写真撮影はもちろん、間近での鑑賞、実際に手で触れて絵の具の質感を感じることもでき、文化財保護法の改正から観光立国、地方創生といった施策により文化財の積極的な利活用が推進される近年、限りなく実物に近く耐久性の高い陶板による高精細レプリカは、実物は保存しながらも、多くの人への公開を可能とし、その美術的価値を広く永続的に伝えることができるものとして、期待が高まっています。
「おぼろ」(小劇場ロビーに展示)は5月末まで、「風神雷神図屏風」(大劇場2階ギャラリースペースに展示)は7月末(いずれも公演日程による)までご覧いただけます。

光の演出により見え方の変化を楽しめる「風神雷神図屏風」(陶板画)

陶板に触れて楽しむ来場者

小劇場に展示中の加山又造作「おぼろ」(陶板画)

【展示に至る経緯】
大塚オーミ陶業は、世界の名画を原寸大で陶板により再現した「大塚国際美術館(徳島県)」に代表されるように、半永久的な耐久性を有する陶板により、芸術作品・文化財を精密に複製し、本来の美術的価値を味わえるものづくりで文化・芸術の伝承に貢献してきました。
陶板による文化財の保存・公開・活用のあり方を主体とした事業展開を進める中、2010年、文化庁の依頼を受け、キトラ古墳・装飾壁画内部を実寸大の陶板で複製し、質感や触感までも再現する初の試みとして各方面で注目されました。この取り組みで新たに開発した技術は2015年に特許を取得し、2017年には、「第7回ものづくり日本大賞」内閣総理大臣賞を受賞しました。(参考:https://www.ohmi.co.jp/winning/
これまでの当社の陶板による文化財の複製を活用した保存・公開への取り組みが評価され、今回の展示に至りました。

【展示中の陶板画について】
■加山又造作「おぼろ」(陶板画)
174.0×360.0cm
データ編集・陶板製作:大塚オーミ陶業
原画データ:有限会社加山

小劇場で上演される3月の歌舞伎公演(「元禄忠臣蔵―御浜御殿綱豊卿―」「積恋雪関扉」)にちなんで、枝垂桜を幻想的に描いた加山又造作「おぼろ」を展示。
生前の加山又造氏による監修・指導を受け、製作したものです。この陶板画は、2016年のG7伊勢志摩サミットの会場でも展示されました。
(参考:https://www.ohmi.co.jp/summit/

■俵屋宗達作 国宝「風神雷神図屏風」(陶板画)
H154.3×W339.6cm
データ編集・陶板製作:大塚オーミ陶業
所蔵:建仁寺

より忠実なものへと作品の精度を高めるため、専門家、有識者による監修・指導を受けて今回新たに製作したものです。
「風神」「雷神」をイメージした光による演出が施され、実物では決して体験できない「風神雷神図屏風」の様々な見え方の変化を楽しめます。

【陶板展示期間】
■小劇場1Fロビー:加山又造作「おぼろ」:5月末まで(5月の公演終了日まで)
■大劇場2Fギャラリースペース:俵屋宗達作「風神雷神図屏風」:7月末まで(7月の公演終了日まで)
※国立劇場の入場には観劇券が必要です。
※公演の日程により展示終了日が決まります。スケジュールをご確認ください。
<国立劇場公演スケジュール>
3月4月5月以降の公演予定
公演の詳細は国立劇場のウェブサイトでご確認ください。