著者 SANDOR ELLIX KATZ/訳者 和田侑子 谷奈緒子「サンダー・キャッツの発酵教室」- "発酵"という、とっても身近なカウンターカルチャーって?

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“発酵”という、とっても身近なカウンターカルチャーって?

ザワークラウトに始まって、味噌や甘酒、ヨーグルトやピクルス、ビネガーやインジェラなど……。一見、発酵食品の作り方を丁寧に教えてくれる料理本のようなこのZINE。ハウ・トゥー本の目線だけでも、楽しんで読むことができます。……が、このZINEが持つもう一つの魅力は、”ファストフードに対抗するスローフード/天然発酵”という価値観にもフォーカスをしていること。「発酵と社会の変革について」というページには、発酵を「一種の破壊者である」と表現しています。著者、サンダー・キャッツは、発酵のリバイバリストとして注目を集めていますが。その目線はまさにカウンターカルチャーそのもの。他の著書では、発酵を軸に「食べ物を大地に返せ」「栄養補助食品に気をつけろ」といった切り口で現代社会の問題に切り込んでいます。読み終えて、ああ片足を突っ込んだな、と思った時には、もうカウンター思考の泥沼状態。そんな本です。(Naked Loft:指中晶夫)