春は上層と下層の温度差が大きく大気不安定

春には、ときどき寒気が南下しますが、日射で地表面が暖められているときは、大気が不安定になります。
15日の西日本は、午前中は晴れて気温が15℃くらいまで上昇しますが、上空約5500mには氷点下30℃以下の強い寒気が流入する見込みです。
今冬は、西日本まで寒気が南下することが少なかったので、久しぶりの寒気南下ですが、真冬一番の寒気に比べれば弱い寒気です。
しかし、地表付近の温度が真冬より高くなり、上層と下層の温度差は45℃もある予想です。このため、西日本では16日にかけて大気が非常に不安定となり、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意が必要です。

気象予報士・饒村 曜

画像について:15日の天気予報。

© 株式会社ウェザーマップ