日産マーチ新車購入ガイド | ボディサイズや価格、気になる燃費まで徹底解説

日産マーチの概要

日産マーチは、可愛らしいエクステリアと抜群の使いやすさが特長のコンパクトカーです。外装はアニメーションのキャラクターを思わせるヘッドライトが特長となっています。その一方、内装はシンプルで、かつ開放感が感じられるものです。

派生グレードに、専用設計のレトロなエクステリアを纏った「ボレロ」と、スポーティな走りが売りの「NISMO」がラインナップされています。NISMOは5MTも選択可能です。

日産マーチの改良・特別仕様車最新情報

日産は、マーチに新グレード「パーソナライゼーション」を追加し、2017年7月5日から発売しました。価格は140万8320円～175万3920円です（消費税込）。

「パーソナライゼーション」は「X Vセレクション／G」がベースグレードとなっていて、ホワイトカラーの電動格納式リモコンドアミラー（ドアロック連動自動格納機能付）やアウトサイドドアハンドル（フロントドア、リアドア）、フルホイールカバーなどが装備されています。

個性際立つマーチのボディカラーにホワイトがアクセントとなり、よりおしゃれな印象のデザインになっている点が特長です。

日産マーチのスペック

モデルチェンジした日産マーチの特長

マーチは、初代モデルが1982年に登場した歴史あるモデルです。海外でも「マイクラ」という車名で親しまれています。

1992年の2代目、2002年の3代目の登場に続いて、4代目となる現行型マーチが登場したのは2010年の7月。現行型から、タイの工場で生産したものを輸入して販売するかたちになりました。

現行型マーチのエクステリアは旧型のキュートなデザインから一新され、より「現代的なコンパクトカー」らしいスタイリングになりました。

また見た目だけではなく、現代のコンパクトカーに求められる燃費性能の進化も大きな特長です。新開発エンジンや新世代CVTの採用、軽量なプラットフォーム、アイドリングストップ機能の採用などによりJC08モードで23.0km/Lと、環境にもお財布にも優しいスペックとなっています。

ところで、現行型マーチは発売されてから間もなく丸9年となる長寿モデル（2019年3月時点）。欧州では「マイクラ Gen5」という新型モデルが既に発売されています（4代目マーチまでは欧州と日本で基本仕様は同じだったものの、マイクラ Gen5からは本記事で紹介しているマーチとは全くの別モデル）。

日本でのモデルチェンジは一体いつ頃になるのか、注目されています。

日産マーチのボディサイズ

日産マーチのボディサイズは下記の通りです。

※「X Vセレクションパーソナライゼーション」の場合

日産マーチの外装（エクステリア）

外装デザインはキョロリとした顔つきが愛らしかった3代目から、現行型ではやや“ツリ目”のヘッドライトとなり、やや大人びた印象へと変化しました。全体的な顔立ちも彫りが深く、少したくましくなったようにも感じられます。しかし、よく見ればサイドのドアの形状や丸みを帯びたヘッドライトなど、要所要所で3代目のモチーフが踏襲されているようです。

※筆者は藤島知子さん

日産マーチの内装（インテリア）

マーチの内装は、フロントガラス面の大きい運転視界に考慮されたデザイン。車両感覚もつかみやすく、良い感じです。

また後席の頭上空間も広く、乗り降りもしやすいデザインになっており、同乗者にもやさしい設計です。

※筆者は吉田由美さん

日産マーチの派生ラインナップ「ボレロ」「NISMO」

マーチには標準グレードとは別に、派生グレードとなる「ボレロ」と「NISMO」がラインナップされています。

これらのグレードは、日産の特装車を手がける関連会社「オーテック」が仕立てた特別なモデル。より個性的なマーチに乗りたい方におすすめです。

マーチボレロ

専用のフロントグリルやバンパーでエレガントに仕立てられたグレードがボレロです。

変更点は外装だけに留まらず、マーブル柄のセンタークラスターフィニッシャーやボーダー柄のシート（共に専用品）が、レトロモダンな雰囲気を盛り上げます。

ボディカラーの「ナイトベールパープルパールメタリック」が最も似合うグレード、と感じる方も多いのではないでしょうか。

マーチ NISMO

エレガントさを追求したボレロに対して、スポーティーさを極めたのがNISMOです。

数々のモータースポーツシーンで栄光を勝ち取ってきた日産ワークスチームの名を冠したこのグレードは、レーシングカーの空力ノウハウを取り入れたフロントバンパーをはじめとするエアロパーツを装着。さらに専用チューニングが施されたサスペンションが取り付けられたことで、マーチのもつ走行性能が最大限に引き出されました。

また、上級仕様のNISMO Sはエンジンも1.5リッターへ排気量をアップするなど、より走りを楽しめる仕様となっています。

日産マーチの試乗インプレッション

マーチに搭載された1.2リッター3気筒エンジンは、副変速機構付きCVTの効果もあり、想像以上に余裕のある加速を披露します。アクセルを軽く開けるだけでスッと前に出る印象で、走行中はエンジン音を低めに抑えられていて静粛性も高いレベルです。

足回りについては、サスペンションのストロークが先代よりも15mmほどアップしていて、乗り心地が向上しました。現行型マーチは、狭い場所で小回りが効く扱いやすさはそのままに、肩の力を抜きリラックスしてドライブが楽しめます。

※筆者は藤島知子さん。試乗モデルは2013年6月のマイナーチェンジ前のもの

日産マーチの使い勝手

マーチの運転席周りには、使い勝手の良い収納が充実。

インストアンダーボックス&グローブボックスやインストアッパーボックス（グレード別設定）、パーキングブレーキサイドポケットなど、あったら嬉しい収納が用意されており、スッキリとした車内でドライブを楽しむことができます。

日産マーチのエンジン（パワートレイン） | 燃費をグレードごとに比較

マーチに搭載されているエンジンは1.2リッターDOHC水冷直列3気筒エンジン「HR12DE」です（NISMO Sを除く）。JC08モード燃費は23.0km/Lとなっています（グレードによっては下回るものもあります）。

日産マーチのグレードごとの装備比較

▲写真：「パーソナライゼーション」仕様のマーチ（ボディカラー：カプリブルー）

マーチの特長といえば、優れた燃費性能とカッコ可愛いスタイリングです。グレードごとの装備を比較する際は、この2つを意識していくと良いでしょう。

まず、最もお手頃な「S」と「S プラムインテリア」の場合、アイドリングストップ機能が装着されません。これにより、アイドリングストップ機能付グレードの23.0km/L（JC08モード・2WD車）に対し21.4km/L（JC08モード）に低下してしまいます。グレード選択する際は、アイドリングストップ機能付の仕様がおすすめです。

また、マーチならではのスタイリングを活かすという意味では、ドアミラーやドアハンドルなどにホワイトの差し色を追加できる「パーソナライゼーション」もぜひ選択しておきたいところです。

これらの条件を元に考えると、マーチの特長を最大限に活かせるおすすめグレードは「X Vセレクションパーソナライゼーション」です。上級仕様の「G パーソナライゼーション」もありますが、どちらにするかは追加される装備内容と懐事情を考慮して選択してください。

日産マーチのオプションパッケージ

マーチのおすすめオプションは、「SRSカーテンエアバッグシステム」です。側面衝突時に前後ドアのウインドウを覆うようにエアバッグが展開して、乗員の頭部を保護します。

メーカーオプション設定となり、「G」「G パーソナライゼーション」「G FOUR」「G FOUR パーソナライゼーション」「X Vセレクション」「X Vセレクションパーソナライゼーション」「X FOUR Vセレクション」「X FOUR Vセレクションパーソナライゼーション」に装着可能です。

日産マーチのボディカラー

日産マーチには、全11色の豊富なボディカラーが用意されています。

・ナデシコピンクパールメタリック

・ダークブルーパールメタリック

・スプリンググリーンパールメタリック

・サンライトオレンジメタリック

・チタニウムカーキパールメタリック

・ブリリアントホワイトパール3コートパール

・ラディアントレッドパールメタリック

・ピュアブラックパールメタリック

・カプリブルーメタリック

・ブリリアントシルバーメタリック

・ナイトベールパープルパールメタリック

※グレードによって選択できないカラーがあります

日産マーチの価格

マーチの価格は115.1万円～184.2万円となっています。

前述した主要グレードの価格は以下の通りです。

S

・115.1万円

X Vセレクションパーソナライゼーション

・140.8万円（2WD仕様）

※いずれも税込価格。

日産マーチのエコカー減税優遇額

マーチは、グレードによって燃費性能が異なることから、それに伴い税額も異なってきます。

「G」「G パーソナライゼーション」「X Vセレクション」「X Vセレクションパーソナライゼーション」「ボレロ（2WD仕様）」の場合は本則税率が軽減され、減額された税額が適応されます。その他の場合は、通常の税額が適応となります。

詳しくは販売店にお問い合わせください。

日産マーチの維持費

日産マーチの5年間の維持費は、60万円～70万円と予想されます。想定内訳は以下の通りです。

・ガソリン代：326,087円（年間走行距離：10,000km、燃料代：150円/Lと仮定し、燃費23.0km/Lで計算）

・車検費用：100,000円（概算）

・自動車重量税：31,400円

・自動車税：172,500円

⇒合計：629,987円