キーラ・ナイトレイ、主演最新作で挑んだ官能的なラブシーンを語る

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 キーラ・ナイトレイが、主演最新作『ジ・アフターマス(原題)/ The Aftermath』について、3月12日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントでジェームズ・ケント監督と共に語った。

【写真】同作のロンドンプレミアでのキーラ

 本作は、リディアン・ブルックの同名小説を映画化。第2次世界大戦後のドイツのハンブルクで、再建のために派遣された英国軍大佐ルイス・モーガン(ジェイソン・クラーク)とその妻レイチェル(キーラ)は、妻に先立たれたドイツ人男性ステファン(アレキサンダー・スカルスガルド)と彼の娘と一緒に住むことになる。だが、夫が不在がちなレイチェルは、次第にステファンとの関係を深めていく。映画『戦場からのラブレター』のケント監督がメガホンを取った。

 本作の製作意図について、ケント監督は「第2次世界大戦ではアメリカを含めた連合国が勝利し、亡くなった人々や被害のことを考えたら、ナチスドイツを追跡し刑罰を与えるべきだが、アメリカ人はそれよりも、むしろドイツに手を差し伸べて、再建しようとしていたんだ。その観点は、彼らドイツへの復讐を望んでいなかったんじゃないかな。だからアメリカ人は、(問題を)解決し、手助けし、より良い世界を再建することを決めていたと思うんだ。その後は、あのような世界規模の大戦が起きていないわけだし、明らかにその意図が効果を生んでいると思う。その当時、アメリカ人が行ったことは、今のアメリカ人も誇りに思うべきだと感じているんだ」と語った。

 一方キーラは、これまで多くの第2次世界大戦を描いた映画を鑑賞し、自身もそのような作品に出演した経験を持つが、大戦後の再建に関しては深く考えたことがなかったという。「(今作の脚本を読んで)あの状況下でどのようにして再建していくのか、悲惨な戦争体験をして、いかに自分自身を取り戻すことができるのか、そして人に対して寛容になれるのか、などいろいろと考えさせられたわ。わたしの演じるレイチェルは、それ以前に(子供を失うという)大きな悲劇に遭っているの。そんな悲劇を生んだ同じドイツ人であるステファンに対して、どう接したらいいのか最初はわからないけれど、それでもドイツ人を人として見つめ直そうとするのよ」

 レイチェルとステファンの官能的なラブシーンが印象に残る本作。セックスシーンに関しては、これまで断ってきた作品も多かったというキーラ。だが、今作においては、とても重要な部分を担っていると語る。「レイチェルは、(しばらく離れて暮らしていた)夫とつながりがあまりなくて、肉体的なつながりを持てないままでいるの。そんな彼女が、(ステファンと)セックスを通してつながりを求めているのは、彼女の人生において重要な部分だと思ったわ。だから今作では演じてみたのよ。最初は、愛によるものではなく、肉欲であり、夫への復讐みたいなもの。家を失い、母国も戦争に負けたステファンにとっても、戦争に勝った国の男の妻とセックスすることで復讐をしているのよ。でも2度目はラブシーンになるわ」そのとおり、情感あふれるシーンになっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)