対馬のアナゴ使用「めんべい」発売へ

 辛子めんたいこ入りの煎餅「めんべい」を製造販売する福岡市の山口油屋福太郎は16日、長崎県の対馬特産のアナゴを使った「対馬あなごめんべい」を発売する。田中洋之社長らが13日、対馬市を訪れ、比田勝尚喜市長に報告した。

 対馬あなごめんべいは、全国有数の水揚げ量を誇る同市のアナゴを全国にアピールしようと、対馬市内の旅行代理店「対馬旅行センター」(井野貴之社長)と2年半ほど前から共同開発。アナゴのうま味と、通常のめんべいの1.5倍の量の唐辛子を練り込んでいる。

 田中社長らは、対馬の観光名所を包装にプリントした商品を持参。比田勝市長は試食し「辛みとともに、アナゴの風味が口の中に広がる」と感想。田中社長は「韓国人観光客の口にも合うのでは」と話した。

 対馬あなごめんべいは24枚入り1080円で、対馬空港や厳原港などで販売する。

「対馬あなごめんべい」をPRする田中社長=対馬市役所

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