レアル・マドリーに加入してキャリアを下降させた10名の選手

『Squawka』は11日、「レアル・マドリーに加入したことでキャリアを下降させてしまった10名の選手」という記事を掲載した。

世界最高のクラブの一つとして知られるレアル・マドリー。選手にとっては大きなチャンスである一方、それを逃した際には大きな落とし穴にハマってしまうことも…。

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アシエル・イジャラメンディ

レアル・マドリーでの出場数:90試合

2013年の夏にレアル・ソシエダからレアル・マドリーへとやってきたイジャラメンディ。移籍金は2860万ポンドであると伝えられていた。スペインでの初年度で苦しんでいたルカ・モドリッチと競争することになったが、その後のキャリアは明暗が分かれる。

モドリッチはすぐに適応してレアル・マドリーでも最高レベルのMFに成長したが、一方でイジャラメンディは再びソシエダへと売却されることに…。

ヌリ・シャヒン

レアル・マドリーでの出場数:10試合

2010-11シーズンにユルゲン・クロップ監督の下でブンデスリーガを制覇したボルシア・ドルトムントで、大きな役割を果たした中心選手の一人がヌリ・シャヒンだった。ドイツで栄光を味わったあと、レアル・マドリーへと引き抜かれた。

しかしそこでは怪我で調子を崩し、モウリーニョ監督からはほとんど出場機会が与えられず。リヴァプールへのローンも失敗し、古巣ドルトムントへの復帰も成功しなかった。今季はブレーメンでプレーしているが、往年の輝きは…。

カカ

レアル・マドリーでの出場数:120試合

カカは地球上で最高の選手の一人だった。2009年にACミランを離れ、記録的な移籍金でレアル・マドリーへと加入した。しかしスペインでは散発的に印象を残しただけで、かつてマンチェスター・ユナイテッドをCLで切り裂いた男とは思えなかった。

それはおそらく同時期に加入したクリスティアーノ・ロナウドの輝きによって影に隠れてしまったためだろう。怪我にも苦しめられた彼はレアル・マドリーを追われるように去り、ミランへと戻った。

ラウール・アルビオル

レアル・マドリーでの出場数:118試合

ラウール・アルビオルの選手としてのレベルを考えれば、決して悪いキャリアを送ったとは言えない。レアル・マドリーではリーガもコパ・デル・レイも勝ち取り、移籍したナポリでもタイトルを掲げている。ただ、マドリーに来るまでの評価を思えば…。

レアル・マドリーは彼を数年間のレギュラーとして、そしてスペイン代表でも主力になれる器だと考えて獲得した。しかし徐々に出場機会は減少して行き、2013年にはナポリに放出されている。

ラサナ・ディアラ

レアル・マドリーでの出場数:117試合

サッカーの歴史上でも最も奇妙なキャリアを送った選手の一人といえるラス・ディアラ。チェルシー、アーセナル、ポーツマスでいずれもレギュラーではなかったが、突然レアル・マドリーに加入した。

驚きとまでは言えなかった。そのポテンシャルは明らかだったからだ。とはいえレアル・マドリーはそれを育てることには失敗したと言える。今季を最後に現役を引退することが決まっている。

クラース・ヤン・フンテラール

レアル・マドリーでの出場数:20試合

2008年の夏にアヤックスからやってきたフンテラールは、新たにレアル・マドリーのゴールマシンになってくれると期待されていた。20試合で8ゴールという結果は悪いものではないが、明らかに主要な戦力ではなく、1年で売却されることに。

その後シャルケ04でキャリアを再建させたが、それでもレアル・マドリーでのチャンスを掴めなかったという感覚はある。ポテンシャルを発揮できる場所に行っていれば、もっと高みに到達できた存在だ。

ロイストン・ドレンテ

レアル・マドリーでの出場数:65試合

レアル・マドリーを離れた後に彼が所属したクラブは、アラニア、レディング、シェフィールド・ウェンズデイ、エルジイェスポル、バニ・ヤス、スパルタ・ロッテルダム。しかもほとんど活躍はしていない。

彼のキャリアの中で最も長く所属したのがレアル・マドリーという事実はとても興味深い。2007-08シーズンの優勝メンバーであるが、それ以来ほとんど何もうまく行っていないという珍しい存在である。

マイケル・オーウェン

レアル・マドリーでの出場数:45試合

オーウェンはレアル・マドリーでの初年度で16ゴールを決めた。それは3試合に1回ネットを揺らしたという意味であり、悪くない成績でもある。

ただヨーロッパでも最も決定的なストライカーという評価と比べると、スーパーサブに留まったことは残念としか言えない。退団後はニューカッスルを経てマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたが、リヴァプール時代のトップフォームには戻ることはなかった。

ジョナサン・ウッドゲイト

レアル・マドリーでの出場数:14試合

ウッドゲイトのレアル・マドリー移籍はほとんどの人にとって奇妙な動きだった。怪我に苦しめられていた彼は、初年度に全く出場することが出来ずに終わっている。

彼が素晴らしいセンターバックとしての能力を備えていたことに疑いはない。しかし、抱えていた怪我が「銀河系」のクラブでプレーできるだけの機会を阻止する結果となった。

トーマス・グラヴェセン

レアル・マドリーでの出場数:49試合

クロード・マケレレの穴に苦しんでいたレアル・マドリーは、エヴァートンでプレーしていた無骨なMFグラヴェセンを獲得。予期せぬ動きに多くのサッカーファンが驚きを見せた。とはいえ、守備の職人として論理的には間違っていないものだったとも言える。

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ただ、レアル・マドリーでの彼のプレーは衰退し、その大雑把なプレースタイルに批判が集まった。18ヶ月でチームを離れることになり、退団後はチャンスを与えてくれなかったカペッロ監督を批判するコメントも…。

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