「ヴィーガン」に商機 輸出、訪日客増へ健康食材売り込む ジェトロ群馬

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伊能社長(左)から栽培野菜の説明を聞く一行

 群馬県内の健康食材を売り込もうと、日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センターは、動物由来の食品を食べない「ヴィーガン」をターゲットにしたPR活動を始めた。食の多様性が広がる中、欧米を中心に増えている菜食主義者を取り込み、訪日外国人客(インバウンド)の受け入れ拡大と県産食材の輸出につなげる。

 ヴィーガンに受け入れられる食材として、こんにゃくや地場産野菜などに着目。本県を「ヴィーガンに優しい観光地」として確立させ、訪日客を増やす。

 ジェトロ群馬は今後、輸出や外国人向けの販売を考える企業の支援をする予定で、柴原友範所長は「食の多様性に優しくできる県としての第一歩」と狙いを語る。

 13、14の両日にはオーストラリアや米国、ドイツからシェフを招き、野菜農家の視察や県内企業との商談・試食会を開いた。13日は年間約100種の野菜を育てる良農園(前橋市)を訪問。地場野菜を紹介した伊能友和社長は「これまでとは異なる販売戦略も検討できる」と話した。

 14日には高崎市内で県内の18社が自社商品を紹介し、商談会参加企業の食材を活用した試食会を開いた。ヴィーガン料理を提供する「VeganRestaurantあわたま」(前橋市)は「いいものを選んで食べることの価値がもっと理解されれば、県内でもヴィーガンが広がるのではないか」と期待した。

 ドイツから訪れたヨシータ・ハルタントさんは「欧米人の舌にはこんにゃくは食感がユニーク。麺やスイーツなど多彩なメニューが作れそう」と喜んだ。

 ヴィーガン 動物由来の食品を食べない厳格な菜食主義者で、肉や魚のほか、卵や乳製品も口にしない。日本貿易振興機構(ジェトロ)群馬貿易情報センターによると、ヴィーガンをはじめとした健康重視の食の志向は欧米を中心に広がっているという。