作家・山口恵以子が「オレオレ詐欺」の被害に? 間一髪で逃れたそのワケとは

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「垣花正 あなたとハッピー!」(3月8日放送)では、作家の山口恵以子が出演し、オレオレ詐欺に遭いかけたエピソードを聞いた。

【区役所の職員を名乗る人物からの電話】

母の葬儀を終えた一週間後、2月4日(月)の夕方、電話が掛かってきた。

「江戸川区役所健康局保険金課のXと申しますが、山口恵以子さんですか?」

「はい」と答えると

「山口さんには平成25年度から29年度にかけての高額医療費の払戻金が21,600円ございまして、昨年、そのご案内をお送りしたのですが、お返事がありません。書類は届いておりますでしょうか?」

という話を受けた。当時、母の介護に追われていた山口さんは、全く記憶になかったため「分かりません。」と答えると

「本来は期限が過ぎているのですが、特例としてこのお電話で手続きいたします」

と言われたそうだ。その後、本人確認のために生年月日と、普段利用している銀行名を訊かれ、

「後日〇〇銀行(山口さんの利用銀行)の担当者から連絡がありますので」

そう言われて電話は切られたそうだ。

【銀行の担当者から巧みな誘導】

そして翌日、銀行の担当者を名乗る人物から連絡があり、還付金を得るためには、引き換えの番号を取得する必要があるという。その番号を取得する操作は専門的になるため、無人のATMへ。ATMの前に立つと、電話を通して指示が出された。

「“本人確認”の表示はありませんか?」

ところが、そんな表示はない。

「もしかしたら“残高照会”という表示になってるかもしれません。その数字を右から呼んでください」

山口さんは「残高照会」を押したつもりはなく、「本人確認」を押しているつもりが、代わりにそのボタンを押している感覚にさせられたのだという。そのまま同じ流れで「振込み」のボタンを押すように指示され、「地方銀行を押してください」と言う言葉にようやく振り込め詐欺だと気付いたという。

「大手銀行がわざわざ地方銀行に登録するはずがないってそこで気付いて、電話を切ったんです」

ところが、振り込め詐欺グループは、何度も電話をかけてきたそうだ。

【警察を名乗る男からの電話】

また、振り込め詐欺グループの電話はこれだけでは終わらず、数日後、「葛西警察署捜査二課のスズキ(仮名)」と名乗る男から1本の電話が。

「逮捕された振り込め詐欺グループの一員から押収した証拠の中に、山口さんの個人情報が含まれていた。この件は警視庁案件になったので、捜査に協力して欲しい。もしかしたら警視庁にご足労願うかも知れない」

以前、オレオレ詐欺が失敗したことを逆手にとって、警察を装って再び電話をかけてきたそうだ。ところが、ミステリー小説を書いている山口さん。「地域の所轄に捜査二課はない」ということを思い出し、すぐに葛西警察署へ連絡を取ったところ刑事課盗犯係の刑事からは「振り込め詐欺に間違いありません」と断言されたそうだ。

振り込め詐欺グループは、なぜ警察を装って連絡してきたのだろうか?おそらくは「捜査本部が立った」と偽って葛西警察署の隣とか、警視庁の前へ呼び出し、銀行カードを盗む、あるいはスキミングするつもりだったのだろう。と分析した。

最後に、オレオレ詐欺を実際に体験した山口さんからリスナーの皆さんへ3つのアドバイス。

1.「携帯電話を持ってATMへ行け」と言ったら全部詐欺。そして現在、役所(税務署も年金事務所も)は全て、還付金の話は書面を送付して、電話をすることはない。

2.警察署は日本全国、局番は違っても下四桁は全て0110。0110以外の番号からの電話で警察を名乗ったら、それは全部詐欺。ところが、更に上手を行く詐欺グループの場合、ブラジル製の転送器を使う。非常に高額の上、ブラジルから転送するので国際電話になり、通話料も高額になるのだが、電話番号の下四桁を0110で掛けることができるという。そのため、下四桁だけ見て「警察だ」と信用してはいけない。必ずネットや電話帳で所轄署の電話番号を調べ、折り返し電話して確認してほしい。

3.一番良いのは固定電話を留守番電話に設定すること。それが、思いがけぬ効用で、セールス電話をシャットアウト出来る。これが私には一番役に立った。

その後、番組を聴いていたリスナーさんから次々と被害に遭いかけたというメールが殺到した。

垣花正 あなたとハッピー!
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 8:00-11:30