ホークス松田宣に復調の気配 OP戦2号2ラン「本塁打で変わっていけたら」

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

試合前OP戦打率.077→2安打で打率.188 工藤監督「ああいう形で打てればもっと打てる」

■巨人 4-3 ソフトバンク(オープン戦・14日)

 ソフトバンクの松田宣浩内野手が14日、巨人とのオープン戦(ヤフオクドーム)で「7番・三塁」でスタメン出場。8回にOP戦2号2ランを放つなど3打数2安打2打点をマークした。OP戦打率.188とした。

 待望の一撃は4点を奪われた直後の8回無死一塁だった。松田は新外国人クックの投じた147キロ直球に反応。右中間のホームランテラスに打ち込む2号2ランだ。「あっち(右)方向という意識はなかったけど、いい投手の速い球を打てたのは良かった」と振り返った。

 6回先頭の第2打席では菅野からチーム初安打となる三塁への内野安打。この日のマルチ安打で試合前まで1割を切っていたOP戦打率を.188まで戻した。「数字は出てなかったけど、やろうとしていることをやっての結果。こうしてホームランが出たことでまた変わっていけたら」と前を向いた。

 菅野に負けじとエース千賀も7回2死まで完全投球していた。松田は「オープン戦でこんなにヒット1本を打つのに苦労した試合はない。両投手の投げ合いで、オープン戦とはいえ公式戦さながらのいい緊張感があった」。5回2死の守備では内野安打になりそうな陽岱鋼のボテボテの打球に猛チャージ。間一髪でアウトにする好守備も見せたが、それも「いい緊張感」から生まれたものだろう。

 工藤公康監督は「ああいう形で打てればもっともっとホームランも打てるし、打率も残せる。今日のいい感じを次の試合で出してくれたら。いい守備もあったしね」と期待。リーグV奪回、日本一3連覇への開幕奪取へホークスの元気印は欠かせない。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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