原爆の残り火 携え 20日 ローマ法王に謁見

被爆2世 新海さん、被爆3世 岡田さん

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 長崎の被爆2世と3世が20日、広島原爆の残り火「平和の火」を携え、バチカンでローマ法王フランシスコの一般謁見(えっけん)に参列する。非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の2017年のノーベル平和賞授賞式で、被爆者として演説したカナダ在住のサーロー節子さん(87)らも同行する。
 法王は11月下旬に訪日し、長崎で核兵器廃絶へのメッセージを発信する予定。平和の火を見てもらうことを通して、世界で核廃絶の機運を高めたい考えだ。
 サンピエトロ広場の最前列で法王との面会が決まっているという。火種と点灯用ランプを携え渡欧する長崎市の被爆2世、新海智弓(ちゆみ)さん(55)、3世で純心中1年の岡田夕咲(ゆうさ)さん(13)=西彼長与町=が14日、長崎市役所で記者会見。新海さんは「平和の火が核兵器による最後の火となるよう訴えたい」、岡田さんは「戦争は二度と起こってはいけないと伝えたい」と語った。
 福岡県八女市で管理されている平和の火を生かして活動しているNPO法人アースキャラバン(京都市)が企画した。原爆投下後の長崎で撮ったとされる写真「焼き場に立つ少年」の普及を法王が図っていることなどに触発されたという。
 サーローさんが13歳のときに広島で被爆したことにちなみ、岡田さんに加え、各国の13歳の女性4人も同行する。ローマ市長との面会や、近郊の子どもたちとの交流も計画している。

「平和の火」を手にする新海さん(右)と岡田さん=長崎市役所