タイガースの右腕・フルマーが戦線離脱 復帰時期は未定

オフに受けた右膝の手術からの復活を目指すマイケル・フルマー(タイガース)だが、予定通りのカムバックとはならないようだ。日本時間3月15日、タイガースのロン・ガーデンハイアー監督は「下半身のメカニクスを見直すために一歩後退だね」と語り、明日のオープン戦の登板予定をキャンセルさせることを明言。「彼がいつマウンドに戻ってくるかを明言することはできない」と復帰時期が未定であることを明らかにした。

ガーデンハイアーとリック・アンダーソン投手コーチは、フルマーの状態について詳細を語ることを避け、ガーデンハイアーは「彼がやるべきことを彼にやらせるだけさ。トレーナーに任せるよ」と話すにとどまった。

フルマーは昨年の秋に右膝の手術を受け、今春のスプリング・トレーニングでは右膝を補強した状態でプレイを続けていた。しかし、3度の先発登板で計8イニングを投げ、被安打11、奪三振6、与四球4、失点7と思うような結果を残せず、通常であれば90マイル中盤をコンスタントに計測する速球のスピードも、89~92マイル程度、最速でも93マイルにとどまっていた。こうした状況を受け、首脳陣はフルマーを実戦から遠ざけ、調整に専念させることを決断したようだ。

日本時間3月10日に最後の先発を終えたフルマーは、「球速を取り戻すためには下半身の爆発力を取り戻さなければならない。そのトレーニングを行うつもりだ」と話していた。フルマーによると、故障箇所には痛みはないものの、筋肉の強度を取り戻すことができていないという。今回の首脳陣の判断について、現時点でフルマーは何も語っていないものの、実戦復帰に向けて、筋肉の強度や爆発力を取り戻すトレーニングに取り組んでいくことになる。

主戦格のフルマーが離脱したことにより、タイガースはダニエル・ノリスやスペンサー・ターンブルを代役候補に挙げている。両者のどちらかが、マシュー・ボイド、ジョーダン・ジマーマン、タイソン・ロス、マット・ムーアとともに開幕ローテーションを形成することになりそうだ。

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