広がるボランティアの輪 磯原郷英高サポーター効果 参加生徒が大幅増

©株式会社茨城新聞社

小学生ワークキャンプのために大人のボランティアと事前の研修を受ける生徒たち(県立磯原郷英高校提供)

県立磯原郷英高校(北茨城市磯原町、岡部和也校長、生徒339人)の生徒たちのボランティア活動が活発だ。昨年6月に、学校内外で生徒の各種活動をサポートするボランティア「郷英サポーター」を設立。個人や団体が登録し、活動の場を提供したり、校外での活動を支える。生徒たちも積極的に取り組むようになり、ボランティア活動に参加した生徒数は昨年度の6倍を超えている。

郷英サポーターは生徒の社会的学習活動の場を「校外」に広げ、地域住民を「校内」に招き入れ、互いを「見える化」することで、生徒の社会性などを育むことが狙い。学校関係者や市社会福祉協議会、会社役員、商店主など約40の団体や個人が会員となっている。高校が一般市民を募って支援組織をつくるのは極めて珍しい。

活動内容は県立北茨城特別支援学校交流活動や市民夏まつり、市立図書館での読み聞かせなど従来の活動に加え、小学生のワーキングキャンプや国際交流パーククリーンなど新規に19件増え、計30件となった。参加生徒数は2月末で昨年度の6倍の延べ305人となった。

同サポーターの発足で外部から声を掛けやすくなり、「呼んでもらえる場」が増え、生徒たちも「参加しやすくなった」という。蛭田文教頭は市社協が作成してくれた「ボランティア手帳」も大きな効果を上げている要因に挙げる。ボランティア活動の記録し、活動先に判を押してもらう。「生徒自身の活動の見える化につながっている」と分析する。

1年の佐藤愛恵(まなえ)さん(16)は「普段会えない人と関わりたいと思って参加してきた。ボランティアのイメージの幅が広がった」と振り返る。ボランティアに14回参加した嵯峨凜玖(りんく)さん(16)は「人のためになる活動をしたいとJRC部に入った。活動の中で大変さを感じたことはない」と積極的だ。

同サポーターの佐藤英史会長は「各種団体から声掛けを頂き、生徒は率先して笑顔で参加している。少子高齢社会の中で子どもたちの社会的な役割が期待されているので、学生のうちから社会活動に参加することは大変勉強になるのでは」と地域社会との交流による成長に期待する。

今後の課題について岡部校長は「サポーター間の情報共有と情報発信」を挙げる。「他のサポーターの活動を知ることで、サポーター活動への自信や、新たな活動の創造につながるのでは」と展望する。(飯田勉)