“第2のディ・マッテオ”誕生もある!? マンUにもCL制覇の可能性あり

PSGを撃破したマンU photo/Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドはチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマンを撃破したが、その内容は少しラッキーなものだった。パリ・サンジェルマンがバックパスのミスを犯したり、VARでPKが与えられたりと、マンUに少し運が向いていたのは間違いない。

しかし、今のマンUにはそうした運をも呼び込む特別な力があるように感じられる。英『Manchester Evening News』も、このままチャンピオンズリーグを制覇する可能性も0ではないと信じているのだ。

過去には2011-12シーズンに指揮官交代で揺れたチェルシーがチャンピオンズリーグを制した例もある。当時はアンドレ・ビラス・ボアスに代わってロベルト・ディ・マッテオがシーズン途中から指揮を執り、決勝でバイエルンを撃破して優勝を決めた。徹底的に守備を固めるなど褒められた内容ばかりではなかったが、優勝したチームが1番強いのだ。マンUもオーレ・グンナー・スールシャールがシーズン途中から指揮を執り、チームの流れは変わった。ここはディ・マッテオ政権のチェルシーと共通点がある。

また、同メディアはベスト8の戦いにも自信を見せている。例えばユヴェントスは優勝候補の一角だが、グループステージではマンUが勝利を収めている。あの時も逆転勝利で、ユヴェントスと激突しても同じことができるかもしれない。

アヤックスは勢いに乗っているが、ジョゼ・モウリーニョが指揮した2016-17シーズンにはヨーロッパリーグ決勝で撃破した良い思い出がある。選手の顔ぶれは一部変わっているが、アヤックスと激突した場合でも選手たちは自信を持って臨めるだろう。

FCポルトは優勝候補とは言えず、イングランド勢との対戦は何が起きるか予想するのが難しい。トッテナムには今季リーグ戦でも1度勝利しており、リヴァプールとは相手にチャンスを与えず引き分けている。同じことをチャンピオンズリーグの舞台でもできるはずだ。

このまま優勝までいけると期待をかけるのは大胆すぎるかもしれないが、スールシャール就任後のマンUには特別な力がある。もちろんバルセロナ、ユヴェントス、マンチェスター・シティといったチームと対戦すれば難しい展開になるのは間違いないが、第2のディ・マッテオが実現する可能性も0ではない。望みを捨てるべきではないだろう。

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