江戸、明治の日本絵画の“粋”結集 岡山県立美術館で特別展開幕

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 円山応挙から伊藤若冲(じゃくちゅう)、横山大観まで、オールスターキャストで日本絵画が最も充実した200年をたどる特別展「江戸の奇跡・明治の輝き」が15日、岡山市北区天神町の県立美術館で始まった。全国から集めた美の粋が、美術ファンらを圧倒している。

 一般公開を前に開会式があり、主催する伊原木隆太岡山県知事、松田正己山陽新聞社社長が「一点一点全てが見どころ。平成最後を飾るにふさわしい充実した展示を楽しんでほしい」などとあいさつ。特別協賛した浅野産業の浅野益弘社長ら5人でテープカットした。

 “奇想の画家”として人気の曽我蕭白(しょうはく)や長沢芦雪(ろせつ)をはじめ、文人画の池大雅、洋風画の司馬江漢から、明治画壇をリードした横山大観や菱田春草らまで71作家、重要文化財16件を含む185件を展観する。

 とりわけ、江戸期を代表する若冲、応挙の彩色画や水墨画が並んだ一角は、展覧会のハイライト。入場者は、色鮮やかな花々とニワトリを細密に描いた若冲の「花卉(かき)双鶏図」に目を凝らしたり、気品漂う応挙の「孔雀牡丹(くじゃくぼたん)図」にため息をもらしたり、じっくりと鑑賞していた。

 岡山市中区の会社員男性(26)は「教科書で知る画家の作品が一堂に見られ、得した気分。若冲の強烈な個性も魅力的だが、応挙の柔らかな画面にも引き込まれた」と話していた。

 同展は山陽新聞創刊140周年、県立美術館開館30周年を記念し開催。4月21日まで(3月25日、4月1、8、15日休館)。午前9時~午後5時(3月29日は午後7時閉館)。一般1300円、65歳以上1100円、高校・大学生800円、中学生以下無料。

伊藤若冲らの名品を楽しむ美術ファンら
テープカットして開幕を祝う主催者ら