あす16日(土)にかけて、上空に強い寒気が流れ込むため、東・西日本は大気の状態が非常に不安定となる見込み。落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、ひょうが降るおそれもあるので注意が必要となる。
東日本と西日本の上空約5500メートルに-30℃以下の寒気が流れ込んでいるため、西日本と東日本では大気の状態が非常に不安定となっている。このため、こんやからあす16日(土)にかけて天気が急変するおそれがある。
強い寒気はあす16日(土)の夜には、いったん日本の東海上へ抜ける見込みだが、17日(日)は、再び強い寒気が流れ込むため、不安定な天気はしばらく続く見通し。
東日本と西日本では、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意が必要だ。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。また、ひょうが降るおそれがあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要となる。
落雷害 春は太平洋側でも増える
気象庁が発表している落雷害の月別件数をみてみると、2005年~2017年の12年間に気象官署から報告のあった落雷害の数は、1,540件となっている。落雷害のうち約30%(468件)が8月に集中している。また、発生地域の特徴を見ると、太平洋側で約65%、日本海側約で35%発生している。月別は、4月~10月は太平洋側で多く、11月~3月は日本海側で多くなっている。