「遊助(ゆうすけ)」名義で歌手活動をしている、横須賀出身の上地雄輔が2月28日、デビュー10周年を記念したコンサートを日本武道館で開いた。約2時間半の公演では、デビュー曲「ひまわり」など21曲を熱唱。キレのあるダンスや繊細なギター演奏を披露し、イメージカラーの黄色に染まった会場を沸かせた。
「聴いた人が元気に、笑顔になれるように」
10年間で、200曲以上の歌詞を自作してきた。
「全員見えてるよ」
♪人生最大のピンチ 笑うまで側にいる
一人一人に届くように、思いを込めた歌声を1万人の心に響かせた。
「一人残らず、楽しませるから」
そう気合を入れたライブには、予想を裏切る仕掛けがあった。本編はわずか15分。2曲で舞台を降りると、盛り上がっていた会場がどよめいた。
「かっ飛ばせ、遊助!」 会場から再会を願う声がこだますると、そこから19曲のアンコールがスタート。終盤にはバイオリン、チェロなど18人のストリングスチームが登場するなど、見せ場もあった。
最後に歌った新曲「ヒストリー7(セブン)」の歌詞には、10年の感謝と、続く未来への思いをつづった。
「第2章は、もう始まっている」とVサイン。「あと100年ぐらい、よろしくお願いします」。一礼した遊助を大きな拍手が包んだ。