鷹・工藤監督、激励の孫オーナーに「もっと気持ちよく」 柳田は“カンペ“見ず意気込み

孫正義オーナーらが参加した激励会で挨拶をするソフトバンク・工藤公康監督【写真:福谷佑介】

柳田は“カンペ”見ずに挨拶「金曜の夜なのに…」にソフトバンク社員笑い

 ソフトバンクは15日、東京・汐留にあるソフトバンクグループ株式会社本社で激励会を実施した。工藤公康監督、16日のDeNA戦(横浜)に帯同する全選手らが参加し、孫正義オーナー、ソフトバンクグループ従業員約500人から今シーズンに向けての激励を受けた。

 多くの選手が乗った航空機が大幅に遅延し、ドタバタの末に行われた激励会。多忙を極める中で、時間を作って会に参加した孫オーナーは会の冒頭で「日本一を取ったあとは気持ちがいいもの。シーズンでも優勝なら、なお気持ちがいい。今年はシーズンでもチャンピオンになって、日本一になってくれることを願っています。元気良く。体を壊さず、勝ち抜いて欲しい。ここに入り切れないグループの社員もいますし、ファンの方々が日本中にいる。その気持ちを代表して激励したい。頑張ってください」と熱いメッセージを送った。

 グループ会社の社員らによる「若鷹軍団」の熱唱や、応援団によるエールなど、熱気に包まれた激励会。応援団の社員とのあまりの距離感の近さに、孫オーナーや工藤監督も思わず吹き出すなど、笑いも巻き起きた。最後は、選手会長の柳田悠岐外野手が、今年は“カンペ”を見ずに挨拶。「本日は金曜の夜なのに……」と切り出すと、社員から笑い。続けて「このような熱い会を開いていただき、ありがとうございます。いまの激励のエールでも、ひしひしと感じています。これを力に変えさせていただいて、今年こそリーグ優勝、そして日本一目指して頑張ります。皆さんに喜んでいただけるように頑張っていきます。1年間よろしくお願いいたします」と誓った。

 激励会を終えた工藤監督は「皆さんのホークスへの思いが込められた激励会だった。皆さんの思いに応えないといけない。オーナーには『今シーズンも頑張ってください』と言っていただきました。オーナーに、もっと気持ちよくなっていただければ。しっかり調整して、皆さんに納得してもらえるシーズンを送りたいですね」と語り、リーグ優勝の奪還、3年連続日本一への思いを強めていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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