枕投げ、母死なせた男に執行猶予判決 横浜地裁

横浜地裁

 大和市の自宅で同居する母親=当時(82)=に枕を複数回投げつけるなどして死亡させたとして、傷害致死の罪に問われたスポーツトレーナーの男(51)の裁判員裁判の判決公判が15日、横浜地裁であり、青沼潔裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 青沼裁判長は判決理由で、認知症だった母親の世話でストレスが積み重なった結果、言動に腹を立てて犯行に及んだと指摘。一方で「犯行態様の危険性は低く、情状により酌量減軽すべき」などとして、社会内での更生が相当とした。

 判決などによると、被告は昨年9月16日午後、大和市林間2丁目の自宅で、母親の頭部付近に枕を複数回投げつけるなどの暴行を加えて死亡させた。

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