現金950万円をひったくられたとする虚偽の窃盗被害を申告したとして、栄署は15日、偽計業務妨害の疑いで、横浜市栄区の無職女性(31)を書類送検した。
書類送検容疑は、昨年10月25日深夜、同区の路上で「950万円が入った紙袋をひったくられた」と虚偽の110番通報をし、警察業務を妨害した、としている。「多額の借金返済のためにやった」と容疑を認めている。
署によると、女性は同市内の実家で両親から現金を預かり、紙袋に入れた状態で自宅近くを歩行中、バイクの人物にひったくられたと説明していた。県警は窃盗事件として、当時周辺を走っていたバイクなどを調べるなどしたが、申告を虚偽と判断した。
署は、実質的な被害者が女性の両親である点などを踏まえ、起訴を求めない意見を付けたとみられる。