ジネディーヌ・ジダンが復帰したレアル・マドリードは、補強第1号としてFCポルトからDFエデル・ミリトンを獲得した。以前から注目を集めていた21歳のミリトンは、センターバックに加えて右のサイドバックまでこなせる選手だ。ミリトン獲得には5000万ユーロの移籍金が動いており、サポーターも期待していることだろう。
スペイン『MARCA』も、ミリトン獲得でレアルの守備面の問題は解消されると伝えている。まだ現段階ではセンターバックのファーストチョイスはセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランで、ここは来季も変わらない。ミリトンはナチョ・フェルナンデスとともにセンターバックのバックアッパーとなるわけだが、同メディアが期待しているのは新たなペペになることだ。
ジダンは前回レアルを指揮していた際にターンオーバーを積極的におこなっていたが、ペペの存在は大きかった。ラモス、ヴァラン、ペペと3枚もワールドクラスのセンターバックを揃えているため、ローテーションしやすかったのだ。ミリトンはひとまずペペのように第3センターバックの立場からチームに貢献していくことになる。
またダニエル・カルバハル、アルバロ・オドリオソラにトラブルがあった際にはサイドバックを任せることも可能で、守備を固めたい時にも有効なオプションとなるだろう。左サイドバックもジダンが移籍も噂されるマルセロを説得し、今季伸びているセルヒオ・レギロンと競争する構図が続けば理想的だ。ミリトンの獲得によって最終ラインは整ったと言えるのではないだろうか。ジダンもターンオーバーをしやすくなるはずで、まずは第一の任務が完了した。