爆心地付近の光景 生々しく 被爆直後に米軍撮影

米公文書館で収集46点 長崎原爆資料館、7月まで

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 米軍が原爆投下直後に爆心地付近の様子を捉えた写真展が15日、長崎市平野町の長崎原爆資料館企画展示室で始まった。旧城山国民学校や旧長崎医科大付属病院などを写した46枚が並ぶ。市によると、ほとんどが初めての公開となる。
 市は、2013~15年度に米国国立公文書館で収集した資料のうち、長崎平和推進協会の写真資料調査部会が検証し説明文を付けた500点から、爆心地付近の様子が分かる写真を選んだ。
 1945年9月8日に爆心地から約0.4キロの浦上天主堂西側で撮られた1枚には、軍服姿の男性が写る。資料に付属する説明によると、戦略爆撃調査団撮影班のダニエル・マクガバン中尉で、山里町で民家の焼け跡を調査しているという。
 このほか、がれきの解体作業をする信徒やアルバイトの姿、配給所に並ぶ市民の様子など被爆直後の長崎が分かる写真を展示。原爆投下当時の爆心地付近の地理を説明するパネルや、被爆当時と現在の風景を比較できる写真もある。
 市被爆継承課は「特に爆心地近くに絞った写真を集めた。資料館の帰りに、現在の風景と重ね合わせて見てほしい」と呼び掛けている。
 写真展は7月30日まで。企画展のみの入場は無料。

浦上天主堂西側、山里町の民家の焼け跡=1945年9月8日(長崎原爆資料館提供)
橋口町付近の上空から撮影した長崎刑務所浦上刑務支所一帯=1945年10月以前(長崎原爆資料館提供)