当初予算案など可決 定例県議会が閉会

 定例県議会は15日、最終本会議を開き、総額6977億円の2019年度一般会計当初予算案など71議案を可決、放課後児童クラブの質の確保を求める請願1件を採択、意見書2件を可決し、閉会した。
 当初予算には、過疎地域や半島の事業者の雇用創出につながる事業拡充などを助成する事業など、人口減少対策に230億円を組み込んだ。県や佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設への関連事業費は19億1800万円で、うち初めてダム本体工事費として約5億円を盛り込んだ。
 討論で堀江ひとみ議員(共産)は「消費税増税を前提とし、不要不急の大型事業を見直さない予算」と反対。山本由夫議員(自民・県民会議)は賛成の立場から「人口減少をはじめ本県の構造的な課題に正面から向き合い、積極的かつ、きめ細かな予算」と述べた。

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