メクル第353号 「SZA」で もっと仲良し 平戸市立野子小・中=平戸市野子町=

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 「頑張(がんば)れ」「逃(に)げろ!」。まだつかまっていない子どもたちへ飛ぶ大声援(せいえん)。同じ校舎(こうしゃ)で学ぶ小中学生全員による「スーパー全校遊び」、略(りゃく)して「SZA(エスゼットエー)」の一コマです。屋外で体を動かすメニューを、中学の保体部(ほたいぶ)が企画(きかく)。この日は青空の下、鬼(おに)ごっこをしました。
 5年以上続くSZA。小学生は中学生を慕(した)い、中学生は小学生を思いやる心が芽生えます。保体部委員長の中学2年、柴山(しばやま)あきらさん(14)は「併設(へいせつ)校ならではの取り組みで、仲も深まる。大切にしたい行事」と話してくれました。
 運動会も文化祭も小中合同。読書週間には、中学生1人が小学生2、3人に、自分たちで選んだ本を読み聞かせます。小学5年の小楠虎太郎(おぐすこたろう)君(11)は「明るい場面や暗い場面で声を変えてくれて面白い」と聞き入ったそうです。
 古里をきれいにするため、月1回、ごみ拾い登校をします。通学路に落ちているたばこの吸(す)い殻(がら)や空き缶(かん)、ペットボトルなどを拾いながら学校に向かいます。ごみが少ない日は「大人もがんばってくれてるね」と、子どもたちもうれしくなります。
 「お魚教室」では、地元で捕(と)れる魚や料理について、小学1年から中学1年までの間に段階(だんかい)的に学習。漁業が盛(さか)んなわが町について、理解(りかい)を深めています。

 ◆学校メモ 平松紀子(ひらまつのりこ)校長。校舎(こうしゃ)2階の小学校は児童30人、3階の中学校は生徒14人。平戸島最南端(さいなんたん)にあり、離島(りとう)をのぞく本県最西端の学校でもある。

小中学生全員で遊ぶ「SZA」。鬼ごっこで、中学生(左から2人目)につかまらないよう逃げる小学生=平戸市立野子小・中
中学生による児童への読み聞かせ(同校提供)