4K技術で快適送受信 産総研がデモ公開 大容量でも省エネ

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高精細の画面の相手とやりとりする産総研の研究者。手前下が光スイッチ=つくば市梅園

産業技術総合研究所は15日、超高精細の4K技術を使って約75キロ離れた事業所間でのテレビ会議のやりとりを報道陣に公開した。大容量の情報を、光ファイバーと特殊な切り替えスイッチを使い、快適に送受信する技術を開発。技術サービスの普及・販売を目指す。

産総研は2017年、光ファイバーを使い大容量データをやりとりする際、4K映像や高品位の音声信号を光に変換し、圧縮せずに送受信できる「光スイッチ」を開発した。一般的なスカイプでは画像の遅れが0.3秒生じるのに対し、0.05〜0.1秒と少ないのが特長。消費電力も従来はデータ量が増えると増大するのに対し、定量で変わらないため省エネになる。

この日は、つくばセンターと臨海副都心センター(東京都江東区)を市販品の4Kカメラとテレビ、HDMIを光通信信号に変換する機器でつないだ。担当者は「臨場感があり、遠隔地で映像を共有できる。コストも安く、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムに欠かせない技術」と話した。産総研発ベンチャー「光パスコミュニケーションズ」が技術を使ったシステムを販売。民間企業や病院、大学からも引き合いがあるという。(綿引正雄)