スーパーGT岡山公式テスト:カルソニック&佐々木が2番手に大差のトップタイム。au LC500が続く

 3月16日、岡山県の岡山国際サーキットで、スーパーGT岡山公式テストの初日午後のセッション2が行われ、午前首位のカルソニックIMPUL GT-Rが1分17秒167というタイムをマーク。2番手に0.891秒という差をつけてトップタイムをマークした。2番手にはau TOM’S LC500が、3番手にはZENT CERUMO LC500が続いた。GT300クラスはグッドスマイル 初音ミク AMGがトップタイムをマークしている。

 午前のセッション1が30分後倒しとなり、午後のセッション2も30分間当初予定から遅れる14時30分にスタートした。ただ、各チームが暖機を行っている頃に、岡山国際サーキットには通り雨が降り、インターバルの間に乾いていた路面はあっという間にウエットとなってしまった。

 そんな状況もあり、コースオープン時は走行を見合わせるチームもあったが、10台ほどがコースイン。午前にブレーキトラブルでコースオフを喫してから走行を見合わせていたSUBARU BRZ R&D SPORT、さらに午前一度もタイム計測できなかったADVICS マッハ車検 MC86もコースインした。

 この日は風がやや強いこともあり、また青空も時折顔を出し始めたことから、ウエットだったコンディションは急速に回復していき、それと同時に走行を見合わせていたチームもコースインし始める。このなかでひとり1分17秒874というタイムをマークしていったのは、午前中もトップタイムをマークしていたカルソニックIMPUL GT-R。次いでZENT CERUMO LC500が続いた。

 ところどころでコースアウトやスピン等はあったが、アクシデント等も起きず、午後は一度も赤旗が出ないまま終盤を迎えたが、終盤は10分間ずつGT300、GT500の専有走行が行われる。ここでGT300クラスは、多くのマシンがタイムを上げていくが、片岡龍也が駆るグッドスマイル 初音ミク AMGが1分25秒867をマークし、トップに浮上する。

 最終的に午後はグッドスマイル 初音ミク AMGのタイムが午後の首位となり、2番手には午前首位のK-tunes RC F GT3が続くことに。シンティアム・アップル・ロータスが3番手、埼玉トヨペットGB マークX MCが4番手と、GT300マザーシャシー勢が上位に。今季デビューのD’station Vantage GT3が5番手につけた。

 GT300クラスの専有走行終了とともに、GT500マシンが相次いでコースインしていく。ここでは予選シミュレーションを行われるが、まずはKEIHIN NSX-GTのベルトラン・バゲットが1分18秒301をマークし、その時点の3番手に浮上する。

 これを上回るかのように、ロニー・クインタレッリのMOTUL AUTECH GT-R、さらに立川祐路のZENT CERUMO LC500、関口雄飛のau TOM’S LC500がタイムアップ。1分18秒台前半のタイムをマークしていく。しかし、ここで佐々木大樹がドライブしたカルソニックIMPUL GT-Rが、1分17秒167と2番手以下に0.891秒という大差をつけるタイムをマークし、テスト初日をパーフェクトなかたちで締めくくった。

「セパンでも鈴鹿でもトップタイムでしたし、クルマも仕上がり、ドライバーふたりともすごく順調にいっていると思います」と佐々木。

「昨年後半から調子を上げていますが、今季に向けた開発も頑張ってくれていますので、速さが発揮できています。ドライバーの悔しい思いも含めて、ストイックにきているので、この思いを忘れず開幕までいければと思っています」

 2番手にはau TOM’S LC500がつけ、ZENT CERUMO LC500が3番手。リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rを駆るヤン・マーデンボローが最後にタイムを上げ4番手。MOTUL AUTECH GT-Rが5番手と、ニッサンGT-R勢とレクサスLC500勢が上位を占める結果に。タイヤテストに集中していると思われるホンダNSX-GT勢の最上位はKEIHIN NSX-GTの7番手となった。

au TOM’S LC500
ZENT CERUMO LC500
リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
MOTUL AUTECH GT-R
WAKO’S 4CR LC500
KEIHIN NSX-GT
グッドスマイル 初音ミク AMG
K-tunes RC F GT3
シンティアム・アップル・ロータス
埼玉トヨペットGB マークX MC

© 株式会社三栄