ロッテ・レアード、移籍後初の“握り寿司” 古巣ハムから2ラン「もっともっとしたい」

今季からロッテに加入したブランドン・レアード【写真:荒川祐史】

7回に元同僚の鍵谷のボールを左翼席中段へ運ぶ

■日本ハム 4-3 ロッテ(オープン戦・16日・ZOZOマリン)

 ロッテのブランドン・レアード内野手が16日、日本ハムとのオープン戦(ZOZOマリン)の7回、左翼スタンドへ移籍後初本塁打となる2ランを放ち「寿司ポーズ」を初披露した。

 0-4で迎えた7回無死一塁で打席に立ったレアード。昨季まで在籍した古巣との対戦で、マウンドには鍵谷が上がっていた。「鍵谷はまっすぐも勢いがあっていい球を投げる」と、これまで三塁からその投球を頼もしく眺めていた助っ人は「頭の中にはありました」と、元チームメイトの持ち味であるストレートを意識して打席に立っていた。

 初球、外角低め147キロのストレートはとらえきれずファールに。1ストライクとなって、再び投じられた143キロ、高めのストレートをレアードは見逃さなかった。「タイミングが遅れないようにと、心の中で思いながら、しっかり捉えられた」という打球は、空高く舞い上がり左翼スタンド中段へ。移籍後初となるOP戦1号2ラン。新たな本拠地のダイヤモンドを一周し、ベンチに戻ると、もちろん“あの”「寿司ポーズ」を披露した。

「継続してやっていくと決めていましたからね。それがホームのマリーンズのファンの前で出来たということが本当に良かった。もっともっとホームランを打って『寿司ポーズ』をしたいと思います」と“握り寿司”の量産を約束した。

「ああいう一発で流れは変わる」と井口監督も評価したようにチームに反撃ムードを呼び込み、9回1点差まで追い上げたロッテ打線。その勢いは前日、ラミゴとの練習試合で9試合ぶりの安打を放ったもう1人の助っ人ケニス・バルガス内野手にまで伝播し、バルガスはついにオープン戦初安打を放った。

「(本塁打が1本出て)嬉しいですし、ホッとした」というレアードと「ようやくヒットが打てました!」と喜んだバルガス。2人の助っ人が相乗効果を発揮し、その勢いがチーム全体に波及した時、3月の球団ポスターにある「#今年は打線が違う!!」が、現実のものとなる。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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