伊調馨選手「東京で金」/八戸に帰省 五輪5連覇へ意欲

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東京五輪へ向けた意気込みを報道陣に語る伊調馨選手=16日午後、八戸市武道館

 レスリング女子で五輪4大会連続金メダリストの伊調馨選手(34)=青森県八戸市出身、ALSOK=が16日、同市武道館で東奥日報紙などの取材に応じた。残り500日を切った2020年東京五輪に向けて「(自分を)応援してくれる人が見たいのは東京五輪の舞台に立ち、金メダルを取る姿。その姿を見て喜びを感じてほしい」などと語り、東京五輪出場とその先にある前人未到の5連覇へ向けて強い意欲を示した。

 昨年、日本協会の強化本部長だった栄和人氏によるパワハラ問題が発覚、大きな波紋を呼んだ。練習中断も余儀なくされ、自身も復帰に悩み、周囲も揺れた。「たくさんの人たちに心配を掛けた。でも、東京五輪を目指して頑張る自分を応援してくれる人がいる。その方々の思いに応えたい」と言葉を選びながら、前向きに答えた。「5大会も五輪にチャレンジできるなんて、幸せ」と表情を和らげる場面もあった。

 この日は自らの名を冠した「かおりカップ スーパーキッズレスリング選手権」(県協会主催)へ17日に出場する子どもたちを対象にレスリング教室を開催。「自分が巣立った武道館は、やはり初心に戻れる。オリンピックを夢見る子どもたちに(東京五輪で)自分の闘う姿を見せてあげたいな、と思った」と語った。

 伊調選手は17日、同市武道館で行われるスーパーキッズ選手権に立ち会い、開会式であいさつをする予定。

 <いちょう・かおり 八戸市出身。3歳からレスリングを始める。2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪で、女子選手として初めて個人種目で4連覇を達成した。世界選手権優勝10回、16年に国民栄誉賞を受賞。ALSOK所属>