「世界遺産」がコロンビアの“地球最後の秘境”を日本のテレビ初撮影

TBS系「世界遺産」(日曜午後6:00)では、2018年に自然遺産と文化遺産の両方で世界遺産に登録されたばかりの“地球最後の秘境”と言われる南米・コロンビア「チリビケテ国立公園」を4月7、14日の2週にわたって放送する。同公園を日本のテレビ局が撮影するのは今回が初めてで、世界遺産登録後は世界初撮影となる。

四国の1.5倍もの広さを持つチリビケテ国立公園は、コロンビア南東部のアマゾン川流域に位置する同国最大の国立公園。つい最近まで反政府ゲリラの拠点となっており、危険なために撮影が不可能だったほか、“非接触民”と呼ばれる文明社会と隔絶した生活を送る人々が暮らしており、一般人の立ち入りが禁止されていた。番組では“非接触民”と霊的に交信ができる少数民族の長老(シャーマン)が同行することを条件に、特別に撮影許可を得た。

壮大な景観を作るのが、ジャングルに点々とそびえ立つ砂岩の台地・テーブルマウンテン(卓状山地)。山の周囲は高さ数百メートルの断崖となっており、あまりの急峻さに登山ルートがないため、撮影隊はヘリコプターで移動する。断崖にはジャガーを崇拝した先住民によって、古いものでは約1万2000年前に描かれた7万5000枚を超える岩絵が残されており、まれな自然景観とアメリカ大陸に渡った人類最古の痕跡が見どころとなる。

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