「砂の器」河毛俊作監督が中島健人&土屋太鳳2ショットシーンの裏側明かす

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東山紀之主演で3月28日放送のフジテレビ開局60周年特別企画「砂の器」(午後7:57)の監督・河毛俊作氏が、中島健人演じる天才作曲家・和賀英良と土屋太鳳演じる“愛人”でバーテンダーの成瀬梨絵子のシーンについて裏側を明かした。

土屋がクランクインした日は、中島演じる英良が人をあやめた後、梨絵子の自宅マンションに駆け込むというシーンを撮影。英良には婚約者がいて、決して自分とは結ばれない関係だと理解を示す梨絵子だが、彼が自分を頼ってマンションに来てくれたことに喜びを感じている。ただごとではない状況を察した梨絵子は彼をやさしく包みつつも、2人は静かにたたずんでいる。

河毛監督は「一般的なラブラブな物語ではない、虚脱した状態、ぎりぎりの愛。70年代のフランス映画のイメージだと伝えました。今作において、恋愛というのは幸せになるためのものではない、自分を失い転げ落ちていくもの…そういうイメージでやってくださいと。2人は感じ取る力があり、本当によくやってくれたと思っています」と絶賛。

中島については「英良を演じる中島さんの表情は、エゴイスティックな中にもしっかりと切なさがあふれていて、重層的。映画『太陽がいっぱい』(1960年)のアラン・ドロン的な魅力があふれていました。梨絵子とのベッドシーンも美しかったし、別れのシーンも特に良かったと思います」と評価した。

また、土屋については「衣装合わせの時に梨絵子はコートにロールアップしたデニムを合わせるなど、ある意味ストイックな女性で『ジェーン・バーキンがイメージ』と土屋さんに伝えたのです。すると土屋さんから『私もジェーン・バーキンが好きです』と言われ、すぐに飲み込んでくれた」と相性の良さをうかがわせた。

さらに、約30秒のPRスポット動画も解禁され、まだクランクイン前に撮影に臨んだ東山は、スタジオに入ると演じる今西栄太郎の苦悩をくみ取り、すぐに役に入り込んでいた。また、砂を風で横から飛ばすカットを撮る際は、まず砂の大きさを選ぶところからスタート。「この砂どこで売っているの?」「何売り場にあるの?」などとスタッフに聞くなど、終始和やかな雰囲気で撮影を終えた。

一方、中島にはとにかくピアノを弾いてもらい、あらゆる角度から撮影。ピアノの練習を久しぶりに再開したとは思えない指の動きにスタッフも感動。中島はカットの声が掛かってカメラが止まっても英良のまま、スタッフと雑談することもなくピアノを一心不乱に弾き続け、最後の「OK」の声が掛かった時にようやく笑顔を見せるなど集中力をのぞかせていた。