剣道の高校、大学トップが集結 11校、島原で合同合宿

 全国レベルで活躍する剣道の高校、大学チーム計11校が16日から2日間、長崎県島原市の島原高体育館で合宿を行っている。選手たちは錬成会を通して違うカテゴリーや学校から刺激を受け、今月末の全国高校選抜大会や新年度に向けて意識と競技力を高め合った。

 九州を中心とした高校、大学のレベルアップと交流を図ろうと、鹿屋体大の竹中健太郎監督を実行委員長に、島原高出身で福岡大を指導する渡邉孝士郎部長らが呼び掛け、昨年から始まった。

 今年の参加者は高校、大学生合わせて約200人。竹中監督は「高校、大学がこの規模で一緒に合宿をすることは珍しく、いい機会。今後、もっと発展して定着できたら、スポーツを通じた地域活性化にもつながる」と期待を寄せる。

 高校は男女の島原、女子の長崎北に加え、男子で全国選抜大会6連覇中の九州学院(熊本)、女子で島原とともに今季の日本一候補に挙がる三養基(佐賀)などが参加。大学も昨年の全日本女子学生優勝大会を制した鹿屋体大や、昨年の世界選手権女子日本代表メンバーで島原高出身の竹中美帆を擁する筑波大などが名を連ね、ハイレベルな試合を繰り広げた。

 この日は、女子の筑波大と島原高の団体試合もあり、大将戦は竹中と、全日本連盟のジュニア強化合宿に参加経験がある岩本瑚々が対戦。竹中は「先輩として負けられない緊張感の中で戦えた。高校時代を思い出し、後輩たちから学ぶことも多かった」、岩本も「普段は打たれないところを打たれた。技のつなぎ、スピードなどが勉強になり、全国選抜に生かせそう」と収穫を得た様子だった。

女子の練習試合で筑波大の竹中(右)を相手に、果敢に攻める島原高の岩本=長崎県島原市、島原高体育館

© 株式会社長崎新聞社