長谷部引っ張る守備、若手躍動の攻撃 フランクフルトはEL”優勝候補”か

フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images

ヨーロッパリーグ・ベスト32ではシャフタール・ドネツクを撃破し、ベスト16では優勝候補の一角・インテルをも撃破するなど、フランクフルトの勢いが止まらない。ここまでクジ運は良いとは言えないのだが、グループステージから難敵を次々とねじ伏せている。

ベスト8の相手はポルトガルの強豪ベンフィカだが、ブンデスリーガ公式サイトはフランクフルト勝利に自信を持っている。シャフタール、インテルを撃破していることが何よりの自信で、両チームともチャンピオンズリーグのグループステージを3位で終えてヨーロッパリーグに回ってきた強豪チームだ。特にインテルを180分間無得点に抑え込んだのは見事というしかない。

それを実現した守備陣もストロングポイントだ。ベンフィカにはハリス・セフェロビッチ、ジョナス、ラファ・シウバ、ピッツィ、若き天才ジョアン・フェリックスなど優秀なアタッカーが揃っているが、インテルを無得点に抑え込んだフランクフルトの守備を崩すのはそう簡単ではない。

すっかりリベロに定着した長谷部誠の働きも相変わらず大きい。同サイトはインテル戦でのパフォーマンスも絶賛している。

「日本のベテランである35歳の長谷部はまた素晴らしいパフォーマンスを見せた。元守備的MFの長谷部は守備の中心であり、彼の危機察知力や勇気は32回のクリアの中心となっていた」

インテル戦2ndレグでは長谷部も8回のクリアを記録するなど、我慢の時間もあった。しかしフランクフルトは最後まで崩れなかった。1stレグでGKケビン・トラップがPKをストップしたことも忘れるべきではない。今のフランクフルトの最終ラインはかなり優秀だ。

今冬チームに加わったDFマルティン・ヒンテレッガー、MFセバスティアン・ローデもすでに重要な存在となっており、冬の補強がヒットしたのも大きい。インテルをも破ったとなれば、フランクフルトは優勝候補に挙げられていいはずだ。ルカ・ヨビッチ、セバスティアン・ハラー、アンテ・レビッチで構成される攻撃陣も脅威で、守備もインテル戦では強さを見せた。今のフランクフルトは攻守とも良い状態にあり、これを継続できればヨーロッパリーグの頂点を狙うことも可能だろう。

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