(4完)選ばれる学びやへ 九州文化学園 小中学校開校 インタビュー 百津眞人・設置準備室長

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 県北初の私立小中一貫校として開校する九州文化学園小中学校は、どのような志を持って教育に取り組むのか。設置準備室の百津眞人室長に聞いた。

 -小中学校の強みは。

 英語とITは今後の日本を考えたときに必要な力だ。日本文化教育は茶道を中心に取り組み、思いやりの心を育てる。独自の方針で運営できるのが私立の特長。未来を見据えた教育と、伝統を守る教育の両方ができる。

 -どのような子どもを育てるのか。

 さまざまな進路をかなえるための地力を付けさせ、夢や志をかなえられる子どもを育てたい。そのために、ライフラインになる基礎学力を大事にする。タブレットなどのICT機器を取り入れるのは、夢をかなえるために快適な環境を整える狙いもある。

 -教職員はどう配置するのか。

 子育てが一段落したベテラン、保護者と同世代の中堅、子どもとどろんこになって遊べる若手で構成する。保護者にも子どもにも寄り添えるようにする。県教委や県立中で勤務経験がある教員、教科の指導力が高い教員にも来てもらう。

 -英語とITはどのレベルを目指すのか。

 英語は英会話がしっかりできることを目指す。将来的には中学卒業時に英検準2級を取得できるようにしたい。IT教育は評価がまだ確立していないが、目に見える成果を出したい。

 -「卒業後の進路が見えない」という声がある。

 私も公立中の校長だったので出口の大切さは分かる。これから協議を重ねるが、どんな進路にも対応できる必要がある。中学校まで続けて通わせたいと思ってもらえる学校にしたい。

 -小学1年と中学1年を募集した理由は。

 小学1年だけを受け入れるのも一つのやり方だが、小学生にとっては中学生がいることが安心感につながり、中学生にとってはリーダーシップを育てる機会になる。中学校は「3年間で何ができるのか」という意見もあるが、タブレットを活用して学習の理解の状況を把握する。個別の学び直しも、先行学習もできるメリットがある。

 -意気込みは。

 校舎も工事中で、まだ子どももいない学校に夢を託してもらった感謝がある。この1年が勝負。責任を持った教育をして、期待を裏切らない学校をつくる。

「自分の夢や志をかなえられる子どもを育てたい」と意気込む百津室長=長崎県佐世保市ハウステンボス町、九州文化学園法人事務局