新熊本駅舎完成 JR九州ビル、3棟周辺に続々 「副都心」へ前進

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在来線新駅舎が完成したJR熊本駅の白川口(東口)。駅前広場北側の隣接地(右の重機がある部分)には「熊本駅北ビル」、駅舎南側(左端)には駅ビルが建設される=16日、熊本市西区(小野宏明)

 18年にわたって続いてきたJR熊本駅(熊本市西区)付近の在来線高架化事業が完了した。今後、県都の「陸の玄関口」整備は駅前広場の工事に取り組んでいる熊本市とともに、三つのビルを建設するJR九州に“主役”が移る。

 同社の開発の目玉が博多駅に次ぐ規模となる「熊本駅ビル」だ。JR九州ホテルなどがあった敷地1万9千平方メートルに、地上12階、地下1階(延べ床面積10万7千平方メートル)を建設。商業施設のほか、ホテルや松竹系のシネコン(複合映画館)、結婚式場が入る。熊本を象徴するような「水と緑の立体庭園」も造る。

 2021年春に開業予定で、近く着工する。16日、熊本駅新駅舎の完成記念式典に出席した青柳俊彦社長は「駅ビルの開業まで約2年。これから駅周辺のまちづくりを進めていくので、楽しみにしてほしい」と語った。

 同社長は商業施設だけでなく、オフィスや住居といった機能も整備して熊本の副都心をつくり上げる意向を示している。

 その一つが駅前広場北側に建設する「熊本駅北ビル」(仮称)。地上12階建て(延べ床面積1万7千平方メートル)で、1~3階を商業施設、4~12階をオフィスとして貸し出す。20年冬の開業を目指して、今夏着工する予定。

 新幹線口がある駅西側には、5階建ての賃貸ビルを建設する計画だ。現在は駐車場となっている敷地1690平方メートルを活用して、こちらも低層階を店舗、上層階をオフィス向けに貸し出す。同社は「熊本駅ビル開業の前後に完成させたい」としている。

 このほか、駅ビル周辺には高層マンションの建設計画があるほか、駐車場を3カ所(計2100台)整備。既に530台収容の立体駐車場1カ所は2月に開業させた。

 一方、熊本市が20年度中の完成を目指して進めている白川口側の駅前広場は、旧駅舎が取り壊された後の敷地を含め約1万8千平方メートルと、これまでの約1・7倍に拡張される。新たにバスターミナルやタクシー乗降場、イベントなどに使えるオープンスペースを設ける予定だ。(福岡支社・宮崎達也)

(2019年3月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)