さよならキハ31形 JR三角線で定期運行終了

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キハ31形のラストランを見送るJR三角線利用促進協議会のメンバーら=16日、宇城市

 JR九州の車両で、ローカル線を中心に走ったキハ31形車両が16日、三角線で最後の定期運行を終えた。平成の間、地域の足として活躍した車両の引退に、沿線住民らが名残を惜しんだ。

 キハ31形ディーゼル車は1980年代後半に製造。ステンレス製の車体に青いラインが特徴で、熊本県内では豊肥線や肥薩線などで走った。近年は三角線での運行が中心だった。

 宇城市三角町の三角駅では、ラストランの情報を知った三角線利用促進協議会のメンバーらが「ありがとうキハ31形」と書かれた横断幕を掲げ、熊本行きの列車を見送った。

 下りの列車に乗った同市の公務員坂本宏さん(41)は「高校時代、毎日のように通学で利用した。今日、社内アナウンスを聞いた時には涙が出そうになった」と感慨深げだった。

 宇土市の網田駅では、駅舎を管理するNPO法人網田倶楽部が、数日前から構内に「平成を駆け抜けたキハ31 ありがとう!」と掲出。この日も駅カフェ「網田レトロ館」の店員らが、手製の横断幕を手にラストランを出迎えた。

 近くの会社員梅田昇さん(65)、千津子さん夫妻が「銀河鉄道999」を歌う中、列車がホームに到着。カメラを手に乗車した近くに住む堀田治隆さん(23)は「三角線は、1時間に1本の時報のようなもの。この車両がいなくなるのは寂しい」と車窓からの景色を眺めていた。(内田秀夫、西國祥太)

(2019年3月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)