<生きもの大好き!> 長崎バイオパークのフェネック 大きな耳で体温調節

©株式会社長崎新聞社

 「どいてよ!」と言わんばかりに、手前の木で休むメスのネネを突(つ)っついた。ネネは奥(おく)の木に追いやられ、オスのククが手前を陣取(じんど)った。これが2匹(ひき)の定位置だ。

 フェネックは北アフリカの砂漠(さばく)地帯に住む。イヌ科キツネ属(ぞく)で、尾(お)はふっさふさ。体は30~40センチと小柄(こがら)だが、耳は10~15センチもある。その大きな耳から熱を放出し、体温を調節する優(すぐ)れものだ。足の裏(うら)にも毛が生えていて、熱い砂(すな)の上でも平気なんだって。

 2017年12月、2匹そろって長崎バイオパーク(長崎県西海市)に仲間入り。ククは人慣(な)れしていて、キリッとした表情(ひょうじょう)をしている。逆(ぎゃく)にネネは警戒心(けいかいしん)が強い。飼育員(しいくいん)の永田奈緒子(ながたなおこ)さんによると、スタッフがいなくなるのを確認(かくにん)してからえさを食べるそうだ。

 夜行性(やこうせい)。日中はほとんど寝(ね)ているが、夜になると一転、ピョンピョンと跳(と)び回る。「あまりに俊敏(しゅんびん)で、運動能力(のうりょく)の高さに驚(おどろ)かされます」と永田さん。暗闇(くらやみ)でしか見せない軽快(けいかい)な動き、見てみたいなあ。

 子づくりは1、2月。昨年は繁殖(はんしょく)行動が活発だったみたいだけど、この冬はククの気持ちが少し冷めてしまったみたい。ネネを追いかけるそぶりも見せず、永田さんたちはヤキモキ。来年の冬は、2匹の恋(こい)が実りますように。

大きな耳を持つフェネック。オスのククはイケメン!=長崎県西海市西彼町、長崎バイオパーク