シーズンも佳境に入り、得点ランキングも固まってきている。
上位には強豪クラブのアタッカーが揃うことが多いが、そういった選手のチームは総得点が多く、チーム内で見れば一人の選手に得点が集中しにくくなっている。
そこで今回はチーム総得点数に対してどれだけ多くの得点をあげているかに着目し、チームへの貢献度が高く、代えの利かないフォワードを選んでみた。
※データは3月15日現在
リオネル・メッシ(バルセロナ)
→26/69(38%)
全体の38%という数字はそこまで特別には思えないかもしれない。しかしこれはメガクラブであるバルセロナでの話だ。
優れたプレーヤーがいる中での数字と考えれば驚異的であることがわかる。
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25試合26ゴール…今季もメッシの活躍は理解不能だが、こうした細かいスタッツに注目すれば凄さを実感できるのではないだろうか。
ファルカオ(モナコ)
→12/29(41%)
絶不調のモナコは得点もあまり取れていないが、エースであるファルカオは力を見せている方だ。
チームは29点しか取っていないものの、そのうち41%の12点をマークしている。そんなエースの踏ん張りもあってかモナコはやっと降格圏を脱しており、混乱も一段落したと言えるだろう。
他に得点力のある選手がいるわけでもないので、まだまだファルカオ頼みになりそうだが、それが今シーズンのチームの不調の一因とも言えるかもしれない。
アンドレア・ペターニャ(SPAL)
10/23(43%)
ミランユース出身の23歳はアタランタに放出されてからしばらくは芽が出なかった。しかし、SPALに移籍した今季は初の二桁得点を記録し成長を見せている。
190cmの屈強な身体に左利きとかつてのイタリア代表であるヴィエリにも似たペターニャは、チームがあまり得点を取れていないとはいえ、全体の43%である10ゴールを決めている。
若手ながらエースストライカーとして活躍できており、今後のステップアップにも期待ができそうだ。
ファビオ・クアッリャレッラ(サンプドリア)
20/44(45%)
セリエAで長く活躍しているストライカー、クアッリャレッラ。
ユヴェントスを退団した後は終わった選手に見えたが、35歳となった昨季にキャリアハイとなる19ゴールをマーク。復活どころか見事に進化を遂げてしまった。先日にはイタリア代表への復帰も果たした。
チーム総得点のうち半分近くの45%は彼によるものであり、これはセリエAではトップの数字だ。全盛期を迎えているベテランの勢いはまだまだ止まらない。
クリスティアン・ストゥアーニ(ジローナ)
16/29(55%)
ストゥアーニは下位クラブでの安定したプレーに定評があり、コスパ的にも需要が高いことから様々なクラブを渡り歩いている旅人である。
もともと純粋なストライカーではなかったが、昨年ジローナに移籍するとトップの位置で得点を量産、これまでとは別格の活躍を見せている。
今季はジローナの総得点のうち実に55%にあたる16ゴールをあげており、チームが1部に留まることができているのは間違いなく彼の活躍によるものである。