ホンダF1、11年ぶりの3位表彰台を獲得! フェルスタッペンがベッテルを見事なオーバーテイク。開幕戦優勝はボッタス

 2019年のF1開幕第1戦オーストラリアGPがメルボルンのアルバートパーク・サーキットで開催され、ホンダPU(パワーユニット/エンジン)を搭載したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得。ホンダは2015年にF1復帰して5年目にして、初めて表彰台を獲得するパフォーマンスを見せた。

 優勝はメルセデスのバルテリ・ボッタス。2番手スタートながら、ポールポジションを獲得したチームメイトのルイス・ハミルトン(メルセデス)をスタート直後の1コーナーでインから差してトップを奪うと、そこから安定したペースで一度もトップを譲らず、2年ぶり4度目となる優勝を今年の開幕戦で飾った。

 4番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは1コーナーでは5番手グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)に並びかけられるが、これを抑え、4番手をキープ。その後は第1スティントを伸ばす戦略で25周目にピットストップを終えると、3番手のセバスチャン・ベッテルの真後ろでコースに復帰。ベッテルはフェルスタッペンよりも早い15周目でピットストップを行い、フェルスタッペンは10周分タイヤのグリップにマージンがあった。

 ベッテルよりもフレッシュなタイヤパフォーマンスを活かして4番手のフェルスタッペンはベッテルをオーバーテイクしかけるが、ベッテルもブロック。しかし、フェルスタッペンは1コーナーで仕掛けるそぶりを見せながら立ち上がり重視にラインを変えて、2コーナーから並び掛かり、ストレートエンドの3コーナーの進入ではアウトサイドから前を奪ってベッテルをオーバーテイク。

 そのまま2番手のハミルトンの追撃に入り1秒差まで迫るも、ハミルトンは抜けず3位チェッカー。ホンダのF1復帰4年目となる開幕戦で、見事に表彰台を獲得した。ホンダがF1で表彰台を獲得するのは第3期活動の2008年イギリスGPのルーベンス・バリチェロ以来、11年降り。

 優勝は昨年未勝利だったボッタス。好スタート直後の1コーナーでポールポジションのハミルトンをかわすと、その後は危なげなくトップをキープしてトップチェッカー。2年ぶりに表彰台の中央に上った。

2019年F1開幕戦のスタートでトップを奪ったボッタス(メルセデス)が優勝。4番手スタートのフェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3位表彰台を獲得

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